ECU（読み）イーシーユー

デジタル大辞泉

イー‐シー‐ユー【ECU】［electronic control unit］

《electronic control unit》自動車の電子制御装置。エンジン、エアコン、ABSやエアバッグなどの各種安全装備などの制御を行う組み込みシステムをさす。エンジン制御に特化したものは、エンジンコントロールユニットとよばれる。

エキュー【ECU】［European Currency Unit］

《European Currency Unit》欧州通貨単位。EMS（欧州通貨制度）における共通の計算単位であり、同時に加盟各国の中央銀行間での決済手段でもあった。1999年、欧州通貨統合が実施され、単一通貨ユーロへと移行した。

イー‐シー‐ユー【ECU】［European Clearing Union］

《European Clearing Union》⇒イー‐ピー‐ユー（EPU）

イー‐シー‐ユー【ECU】［European Currency Unit］

《European Currency Unit》⇒エキュー

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

エキュー【ＥＣＵ】

〘名〙 (European Currency Unit の略) 欧州通貨単位。ＥＭＳ（欧州通貨制度）における共通の計算単位であり、加盟各国の中央銀行間での決算手段でもあった。その価値は加盟国通貨を組み合わせ、加重平均して決めた。一九九九年、欧州共通通貨ユーロに吸収。

出典　精選版 日本国語大辞典

百科事典マイペディア

ECU【エキュー】

European Currency Unitの略。ヨーロッパ通貨統合の準備として1979年に創設されたヨーロッパ通貨単位EMS（ヨーロッパ通貨制度）の計算単位。ヨーロッパ中央銀行の法定通貨として使用される。EU（ヨーロッパ連合）の15の加盟国の通貨を加重平均したもので主に国債，社債，旅行小切手等に使用された。1995年通貨単位の名称を〈ユーロ〉と決定。1999年からEU通貨統合が開始されたが，計画では2002年７月に各国の既存の通貨が〈ユーロ〉に入れ替わる。
→関連項目為替相場メカニズム｜マーストリヒト条約

出典　株式会社平凡社

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ECU
イーシーユー

「ヨーロッパ通貨単位」のページをご覧ください。

出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

世界大百科事典（旧版）内のECUの言及

【ユーロ】より

…　これまで1999年に向けていわば〈外堀を埋める〉作業が着々と進められた。単一通貨の名称は95年に，これまでの計算単位のエキュ(ECU：European Currency Unit。ヨーロッパ通貨単位として，1979年のヨーロッパ通貨制度(EMS)発足に際して創設)ではなくユーロと決定され，2002年初めに新紙幣･硬貨の流通を開始し，半年で旧通貨を交換するというスケジュールが決定された。…

【ヨーロッパ通貨制度】より

…その概要は次のとおりである。(1)ヨーロッパ通貨単位European Currency Unit(ECU)を創設し，為替相場算定等の際の計算単位のほか，EC通貨当局間の決済手段としての役割を与える。ECUとは具体的には，EMS参加国通貨にイギリス･ポンドを加えた9通貨におのおのの経済力に応じたウェイトを付けて合成したマーケット･バスケット方式の通貨で，毎日算定される。…

【ユーロ】より

…　これまで1999年に向けていわば〈外堀を埋める〉作業が着々と進められた。単一通貨の名称は95年に，これまでの計算単位のエキュ(ECU：European Currency Unit。ヨーロッパ通貨単位として，1979年のヨーロッパ通貨制度(EMS)発足に際して創設)ではなくユーロと決定され，2002年初めに新紙幣･硬貨の流通を開始し，半年で旧通貨を交換するというスケジュールが決定された。…

※「ECU」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」