NAT(読み)ナット

デジタル大辞泉 「NAT」の意味・読み・例文・類語

ナット【NAT】[network address translator]

network address translatorインターネット上の一つグローバルアドレスを、LANに接続された複数コンピューターで共有する仕組み。企業などの組織内におけるローカルアドレスを必要に応じてグローバルアドレスに対応させる。ネットワークアドレス変換

ナット【NAT】[nucleic acid amplification test]

nucleic acid amplification test病原体遺伝子を構成する核酸一部を人工的に増やすことで、病原体の有無を調べる方法核酸増幅検査NAT検査

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「NAT」の意味・わかりやすい解説

NAT(通信)
なっと

ネットワークアドレス変換の英語表記Network Address Translationの略。LAN(ラン)に接続したパーソナルコンピュータ(パソコン)や通信機器は、限定された通信網内側だけで通用するプライベートIPアドレスが割り当てられている。また、インターネットに接続するためには固有の住所であるグローバルIPアドレスが機器ごとに必要とされる。この両IPアドレスを自動的に変換する技術がNATである。LANとインターネットを相互接続する中継機器のブロードバンドルーターbroadband router)が備える機能の一つ。グローバルIPアドレスは、以前はルーターや通信機器すべてに最初から割り当てられていたが、インターネットの普及によりIPアドレスが不足することとなり、インターネット接続時のみにグローバルIPアドレスを割り当てる技術として開発された。

 現在はNATの技術の一種であるNAPT(ナプト)(Network Address Port Translation、IPマスカレードともいう)が使われることが多い。NATではプライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを1対1で変換するため、インターネットに接続する機器と同じ数のグローバルIPアドレスが必要になる。NAPTはIPアドレスの変換時に機器ごとのポート番号(補助的な識別番号)も使用して識別することで、一つのグローバルIPアドレスで複数の機器をインターネットに接続することを可能とした。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

情報セキュリティ用語辞典 「NAT」の解説

NAT

LAN上のプライベートIPアドレスをインターネット上のグローバルIPアドレスへと相互に変換する仕組み。これにより、LAN上にある複数のホストからのインターネット接続が可能となる。また、インターネット側からはひとつのグローバルIPアドレスからの通信に見えるため、セキュリティ確保が可能となる。

出典 教育ネットワーク情報セキュリティ推進委員会(ISEN)情報セキュリティ用語辞典について 情報

ホームページ制作用語集 「NAT」の解説

NAT

Network Address Translation の略。インターネットに接続された企業などで、一つのグローバルなIPアドレスを複数のコンピュータで共有する技術。

出典 (株)ネットプロホームページ制作用語集について 情報

一度利用した製品を捨てずにそのまま再使用すること。ごみの削減に重要だとされる「3R」の一つで、衣類・服飾品や家電などさまざまな品目が取り扱われている。リユース商品の専門店やイベント、フリーマーケット...

リユースの用語解説を読む