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PHS ピー エイチ エス

9件 の用語解説(PHSの意味・用語解説を検索)

ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

PHS

家庭内で使用するコードレス電話の子機を、そのまま屋外に持ち出して携帯電話としても使用できる簡易型デジタル電話システムのこと。携帯電話と比べ、利用可能地域が狭く、高速移動中の通話に弱いという欠点はあるが、設備費用や通話料が安く、データ転送速度が速い。1995年に、 NTTパーソナルDDIポケットアステルサービスを開始。現在はDDIポケットが名称変更したウィルコムがサービスを提供している。PIAFS(最大データ転送速度64kbps)、W-OAM(同408kbps)といった高速データ通信が利用でき、ノートパソコンや携帯情報端末で利用されている。

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知恵蔵の解説

PHS

デジタルコードレス電話から発展したシステムで、携帯電話に比べ、電波の出力が最大で50分の1程度と弱く、低コストで作れることが最大の特徴。一つの基地局の電波出力は小さいが、その分基地局が低コストに作れるため、大量に基地局を配置して面的カバーを実現する「マイクロセル構造」を採用している。通信速度は32k~800k(キロ)bps(ただしウィルコム以外は最大128kbps)。携帯電話に比べ、通信の混雑(輻輳)に強い。1995年7月にサービスを開始、携帯電話よりも端末が小さく、通話料が安かったことから人気となった。しかし、当初はサービスエリアが狭くつながりにくかったこと、携帯電話側でも改善が進み、料金面での差が見いだしづらくなってきたことなどから契約者数が伸び悩んだ。NTTパーソナル、アステル、DDIポケットの3グループがサービスを展開していたが、現在、本格的にサービスを展開しているのは、ウィルコム(05年2月にDDIポケットより改称)のみ。同社も一時は契約者数が純減に転じたが、定額通信サービスなど、他の携帯電話事業者にはない特色を打ち出すことで業績を回復、07年3月には契約者数が450万回線を突破した。
端末や基地局を低コストで準備できることからアジア各国でも採用され、特に中国では、「小霊通(シャオリントン)」の名で05年3月の段階で7000万回線の契約を集めた。だが、中国独自の3G携帯電話規格「TD-SCDMA」に電波帯を明け渡すことを目的に、中国政府は2011年末までに小霊通のサービスを廃止することを決定した。ウィルコムは、中国の総合通信機器メーカーである中興通訊(ZTE)と共同で、次世代PHSXGP」の技術開発を進めると発表しているが、巨大な中国市場から、現行のPHS規格が締め出されることの影響は、PHSの基地局・端末開発に関し、少なくないと見られている。

(西田宗千佳 フリージャーナリスト / 2009年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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パソコンで困ったときに開く本の解説

PHS

家庭用のコードレスホンの技術を利用して開発された、簡易型の携帯電話のことです。電波を弱くして消費電力を抑え、低コストで利用でき、音質も固定電話並みによいといわれています。⇨CFカード

出典|(株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本
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デジタル大辞泉の解説

ピー‐エッチ‐エス【PHS】[personal handyphone system]

personal handyphone system》携帯電話サービスの一。無線の基地局が低コストのため通話料が通常の携帯電話より安く、デジタル方式で高速のデータ通信が可能。平成7年(1995)にサービス開始。携帯電話の普及にともない利用者が減少したが、データ通信に特化した利用や音声通話の定額制サービスなどにより携帯電話との差別化が図られている。ピッチ

出典|小学館
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百科事典マイペディアの解説

PHS【ピーエッチエス】

personal handy phone systemの略。1995年7月から首都圏でサービスを開始したデジタル無線電話サービス。当初はPHPと略称した。携帯電話に比べて基地局が小電力で,電波の有効半径は約100m程度である。
→関連項目移動通信電話

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IT用語がわかる辞典の解説

ピーエイチエス【PHS】

移動体通信機器のひとつ。基地局の設備や通信仕様を簡略化した簡易型の携帯電話。日本では法令上、携帯電話とは区別される。平成7年(1995)に通話サービス開始。携帯電話に比べ本体価格・通話料ともに安価なため都市部を中心に普及したが、携帯電話の低価格化が進み、同9年(1997)をピークに加入者数が減少。以降は高速データ通信を主とするサービスが提供されている。◇「personal handyphone system」の頭文字から。「ピーエッチエス」ともいう。

出典|講談社
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大辞林 第三版の解説

PHS

〖personal handyphone system〗
微弱な電波を用いるコードレス電話機を屋外でも利用できるように、多数の無線基地局を設け専用の番号を与えたデジタル電話。

出典|三省堂
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

PHS
ピーエイチエス

パーソナル・ハンディホン・システム」のページをご覧ください。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

PHS
ぴーえいちえす

簡易型携帯電話のこと。personal handyphone systemの略。デジタル方式のコードレス電話で、アナログ式の家庭用コードレス電話より使用範囲は広く、盗聴されにくい。PHSの特徴は、使用周波数が1.9ギガヘルツ帯であるために、携帯電話や自動車電話の0.8、1.5ギガヘルツに比べて高品質の情報伝送ができることである。一方、使用できる範囲が半径100~200メートル以内と狭いため、駅ビル、電話ボックス、電柱などに多くの中継局が必要であるが、中継局は小規模ですむためビル内、地下街にも設置できる。
 PHSは、コードレス電話を屋外でも使用するという発想から、イギリスのテレポイント・システムを参考に日本で規格化した電話システムで、1995年(平成7)から日本でサービスを開始したものである。高速移動体向きでは無かったものの、NTTの固定電話網をそのまま利用でき安価であったので、急速に普及して1997年には日本で700万件の加入者を数えた。その後携帯電話の情報伝送の高速化、料金の低廉化やサービスの多様化におされて、PHS事業者数、加入者数ともに減少したものの、2005年に衰退に歯止めがかかり、2011年時点での加入者数は410万件となっている。他方中国、タイ、ベトナムなどで普及が進み、世界での契約数は2005年に8000万件を超えた。2009年には伝送速度最高毎秒20メガビットの次世代PHSによる高速データ通信サービスが始まり、2011年にはソフトバンクが、PHS技術による携帯電話並みの伝送速度毎秒100メガビットのサービスを開始している。[岩田倫典]
『石川温著『図解携帯電話業界ハンドブック』(2009・東洋経済新報社) ▽谷口功著『図解入門よくわかる最新通信の基本と仕組み――通信技術の意味と役割を基礎から学ぶ 通信の常識』(2011・秀和システム)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内のPHSの言及

【通信機工業】より

…ともに,1980年代後半においては,LANに代表される企業内通信網の増設,90年代に入るとインターネットの急速な普及などに支えられ,国内生産額は,ほぼ一貫して拡大を続けている。主要な無線通信装置は,自動車・携帯電話,PHS端末,無線呼出し装置(ページャー)といった移動体通信の端末であり,近年は自動車・携帯電話の伸びが著しい。自動車・携帯電話サービスは,1979年に東京23区で始まった後,(1)サービス地域が全国に拡大したこと,(2)新規事業者の相次ぐ参入によって,事業者間の競争が激しくなり,サービス料金が低下したこと,(3)端末も小型軽量化や低価格化が進んだこと,などを主因として,加入者が急増した。…

※「PHS」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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