Z世代(読み)ゼットセダイ

デジタル大辞泉 「Z世代」の意味・読み・例文・類語

ゼット‐せだい【Z世代】

Generation Z訳語》欧米諸国や日本などで、1990年代中盤から2000年代までに生まれた世代をいう。Y世代に続く世代。パソコンインターネットの普及後に生まれたデジタルネイティブであり、従来型のマスメディアよりもSNSなどのソーシャルメディアを重視する傾向にあるとされる。ジェネレーションZ
[類語]X世代Y世代団塊の世代しらけ世代バブル世代氷河期世代ミレニアル世代デフレ世代ゆとり世代ビートジェネレーションロストジェネレーション

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関連語 団塊

共同通信ニュース用語解説 「Z世代」の解説

Z世代

一律の定義はないが、一般的に1990年代後半から2010年代前半に生まれた世代を指す。世界的に1960年代後半から70年代後半生まれはX世代、80年代前半から90年代前半生まれはY世代(ミレニアル世代)と呼ばれ、これらに続く世代として名付けられた。幼少期から高速のインターネット環境が整い、交流サイト(SNS)は趣味の情報収集から友人同士の近況報告まで幅広く活用している。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「Z世代」の意味・わかりやすい解説

Z世代
ぜっとせだい
the generation Z

2000年代生まれを中心に、1990年代後半から2010年代前半までに生まれた世代をさす。カナダダグラス・クープランドDouglas Coupland(1961― )のベストセラー小説『ジェネレーションXGeneration X』に登場するX世代(1960年代半ば~1970年代半ば生まれ)や、次のY世代(1980~1990年代半ば生まれ)に続く世代という意味で、Z世代とよばれる。2000年代にアメリカで使われ始めた世代分類で、世界に広がった。Z世代は、生まれたときにはインターネットが広く普及しており、成長過程でスマートフォンやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などが次々と登場した「ネオ・デジタルネイティブ世代」である。技術革新に敏感で、抵抗感なく情報発信・収集ができ、SDGs、地球環境、社会貢献、芸術などへの関心が高く、リーマン・ショックとその後の不況期を経験したため、金銭感覚や職業観が保守的であるという特徴をもつとされる。2020年時点で、世界の人口の約3割をZ世代が占めており、消費動向や政治・投票行動などで社会に与える影響は大きいとみられている。日本では2008年(平成20)、消費社会研究者の三浦展(みうらあつし)(1958― )が著書『日本溶解論』のなかでZ世代ということばを使い、2021年のユーキャン新語・流行語大賞のトップ10にZ世代が選ばれた。なお、Z世代は、ビデオ会議システムのズームZoomを多用する傾向があることから「ズーマーズZoomers」とよばれたり、「スマホ世代」(「ケータイ世代」の次)といわれたりすることもある。

[矢野 武 2022年5月20日]

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