CA貯蔵(読み)しーえーちょぞう(英語表記)controlled atmosphere storage

日本大百科全書(ニッポニカ) 「CA貯蔵」の意味・わかりやすい解説

CA貯蔵
しーえーちょぞう
controlled atmosphere storage

果物貯蔵法の一つ。貯蔵庫内の空気組成温度湿度を調節して、果物が呼吸蒸散などで成分消耗するのを遅延させる。リンゴナシカキブドウ柑橘(かんきつ)類などの貯蔵に利用される。初期のものは、果物の呼吸によって発生する二酸化炭素を利用したが、現在では二酸化炭素発生装置を用い、一定の組成の空気をつくり庫内に送り込む。

[星川清親]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「CA貯蔵」の意味・わかりやすい解説

CA貯蔵
シーエーちょぞう
controlled atmosphere storage

果実野菜の貯蔵法の一種。庫内空気中の酸素を減らして二酸化炭素をふやし,かつ温度を低くする貯蔵法で,呼吸作用を抑制して青果物に含まれる糖や酸の消耗を防止するので,普通の冷蔵に比べて鮮度の保持期間が大幅に延長される。りんごの貯蔵法として研究・実用化され,その後ナシ,洋ナシ,カキなどにも利用されており,他の食品についても研究が進められている。

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