DAT(読み)ディーエーティー

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「DAT」の意味・わかりやすい解説

DAT
ディーエーティー
digital audio tape

デジタル録音・再生の可能なテープ機器,またはその規格。1985年に規格が制定された。同じ磁気テープでアナログ方式のカセットテープよりも小型,軽量で,幅 3.81mmのテープにデジタル化された音声を,テープの長さにより 15~180分録音できる(→PCM録音)。サンプリング周波数は最高 48kHzでコンパクトディスク CDの 44.1kHzよりも高い。おもに一般家庭向けに開発されたが,CDをこえる高音質・高性能のため,業務用に広く用いられた。1989年には DATの技術をもとにしてデータ用の記憶媒体デジタルデータストレージ DDSが開発された。1992年により簡便な光磁気ディスクを使った MDミニディスク)が発売され一般に普及すると DATは衰退し,家庭用 DATは 2005年に生産終了。業務用の DATも 2000年代後半には生産が終了した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「DAT」の意味・わかりやすい解説

DAT
でぃーえーてぃー

デジタルオーディオテープレコーダー

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