HMG‐CoA還元酵素阻害剤(読み)エイチエムジーシーオーエーカンゲンコウソソガイザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 の解説

HMG‐CoA還元酵素阻害剤

製品名
《アトルバスタチンカルシウム水和物製剤》
アトルバスタチン(エルメッド、Meファルマ、エーザイ、科研製薬、キョーリンリメディオ、杏林製薬、共和薬品工業、小林化工、沢井製薬、サンド、全星薬品工業、全星薬品、第一三共エスファ、第一三共、辰巳化学、鶴原製薬、武田テバファーマ、武田テバ薬品、武田薬品工業、東和薬品、日医工、日本ケミファ、日本ジェネリック、ニプロ、日新製薬、ニプロファーマ、日本薬品工業、Meiji Seikaファルマ、持田製薬、陽進堂)
アトルバスタチンOD(東和薬品)
リピトール(アステラス製薬)
《シンバスタチン製剤》
シンバスタチン(旭化成ファーマ、エーザイ、エルメッド、大原薬品工業、杏林製薬、キョーリンリメディオ、共和薬品工業、小林化工、沢井製薬、サンノーバ、高田製薬、東和薬品、日医工、日医工ファーマ、日本ケミファ、日本薬品工業、ファイザー、富士フイルムファーマ、マイラン製薬、Meiji Seikaファルマ、メディサ新薬、持田製薬、陽進堂)
リポザート(武田テバファーマ、武田薬品工業)
リポバス(MSD
《ピタバスタチンカルシウム製剤》
ピタバスタチンカルシウム(寿製薬、興和創薬、全星薬品工業、全星薬品、武田テバファーマ、武田薬品工業、テイカ、日医工、持田製薬、持田製薬販売)
ピタバスタチンカルシウムOD(日医工)
ピタバスタチンCa(エルメッド、エーザイ、科研製薬、キョーリンリメディオ、杏林製薬、共創未来ファーマ、共和薬品工業、小林化工、沢井製薬、サンド、三和化学研究所、大興製薬、ダイト、高田製薬、辰巳化学、鶴原製薬、東和薬品、日新製薬、日本ケミファ、日本ジェネリック、ニプロ、富士フイルムファーマ、ファイザー、Meiji Seika ファルマ、陽進堂)
ピタバスタチンCa・OD(杏林製薬、キョーリンリメディオ、小林化工、沢井製薬、ダイト、東和薬品、日本ジェネリック、ファイザー、マイラン製薬、Meiji Seika ファルマ、)
リバロ(興和創薬、興和)
リバロOD(興和創薬、興和)
《プラバスタチンナトリウム製剤》
プラバスタチンNa(エルメッド、エーザイ、Meファルマ、大原薬品工業、科研製薬、キョーリンリメディオ、杏林製薬、共和薬品工業、ケミックス、小林化工、サンノーバ、沢井製薬、辰巳化学、長生堂製薬、東和薬品、日本薬品工業、日本ケミファ、日新製薬、日本ジェネリック、扶桑薬品工業、富士フイルムファーマ、メディサ新薬、Meiji Seika ファルマ、)
プラバスタチンNa塩(ニプロESファーマ)
プラバスタチンナトリウム(鶴原製薬、ニプロ、日本ジェネリック、日医工、日医工ファーマ、陽進堂)
プラバスタチンナトリウム塩(ファイザー、マイラン製薬)
メバレクト(サンド、東菱薬品工業)
メバロチン(第一三共)
《フルバスタチンナトリウム製剤》
フルバスタチン(沢井製薬、三和化学研究所、シオノケミカル、武田テバファーマ、武田薬品工業、大興製薬、日本ジェネリック)
ローコール(サンファーマ、田辺三菱製薬)
《ロスバスタチンカルシウム製剤》
クレストール(アストラゼネカ、塩野義製薬
クレストールOD(アストラゼネカ、塩野義製薬)
ロスバスタチン(エルメッド、エーザイ、大原薬品工業、科研製薬、キョーリンリメディオ、杏林製薬、共和薬品工業、共創未来ファーマ、小林化工、沢井製薬、三和化学研究所、サンド、ゼリア新薬、第一三共エスファ、第一三共、高田製薬、武田テバファーマ、武田テバ薬品、武田薬品工業、東和薬品、ニプロ、日本薬品工業、日本ジェネリック、日本ケミファ、ファイザー、日医工、日新製薬、陽進堂)
ロスバスタチンOD(エルメッド、エーザイ、小林化工、三和化学研究所、第一三共エスファ、第一三共、辰巳化学、武田テバファーマ、武田テバ薬品、武田薬品工業、東和薬品、日本ジェネリック、日本薬品工業、日本ケミファ、日医工、ニプロ)

 体内でコレステロールをつくる酵素(3‐ヒドロキシ‐3‐メチルグルタリル‐コエンザイムA、HMG‐CoA)に作用してそのはたらきを抑え、血液中のコレステロールを強力に低下させる薬です。薬の効果はすみやかで、長時間にわたって持続します。


 脂質異常症家族性高コレステロール血症の治療に使用されます。


 過敏症状(発疹ほっしんなどのアレルギー症状)や血小板減少、横紋筋融解症ミオパチー、免疫介在性壊死性ミオパチー、間質性肺炎(発熱、せき、呼吸困難など)が現れることがあります。そのほか、アトルバスタチンカルシウム水和物製剤では、劇症肝炎・肝炎、黄疸おうだん、無顆粒球症、汎血球減少、高血糖、糖尿病、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、多形紅斑が、シンバスタチン製剤では、末梢神経障害が、ピタバスタチンカルシウム製剤では、黄疸が、プラバスタチンナトリウム製剤では、末梢神経障害、肝機能障害が、フルバスタチンナトリウム製剤では、肝機能障害、過敏症状が、ロスバスタチンカルシウム製剤では、末梢神経障害、肝炎、黄疸、多形紅斑が現れることがあります。このようなときは、使用を中止して、ただちに医師に相談してください。


 薬によって、下痢、腹痛、頭痛、倦怠感けんたいかん、しびれ、浮腫動悸どうきじんましん、肝・じん機能の異常、尿潜血、脱力感、味覚異常、頻尿、ほてり、霧視むし(視野全体がかすんで見えない)、膵炎すいえん耳鳴り、皮膚障害、貧血、嘔吐、便秘、口内炎、せき、筋肉異常、めまい、不眠、肺炎、記憶障害、テストステロン低下症などが現れることがあります。


 このような症状が現れたときは、医師に相談してください。


錠剤、細粒があります。1日の服用回数、服用時間、1回の服用量は、医師の指示をきちんと守ってください。


 プラバスタチンナトリウム製剤は1日1~2回の服用です。フルバスタチンナトリウム製剤は1日1回夕食後の服用です。


②この薬で過敏症状をおこしたことのある人、妊婦・現在妊娠している可能性のある人、母乳で授乳中の人は使用できません。プラバスタチンナトリウム製剤以外の薬では、重い肝機能障害やその既往歴のある人、ピタバスタチンカルシウム製剤では、胆道疾患のある人にも使用できません。ロスバスタチンカルシウム製剤は、肝機能低下(急性慢性肝炎の急性化、肝硬変、肝ガン、黄疸)している人には使用できません。そのほか、アルコール依存症の人、腎機能検査で異常がみられる人、糖尿病、甲状腺機能低下症、遺伝性の筋疾患、薬剤性の筋障害をおこしたことのある人は使用できないことがあるので、あらかじめその旨を医師に報告してください。


アトルバスタチンカルシウム水和物製剤は、グレカプレビル水和物・プブレンタスビル配合剤を使用中の人には使えません。シンバスタチン製剤は、イトラコナゾール、ミコナゾール、アタザナビル、コビシスタットを含有する抗HIV剤を使用中の人には使用できません。ピタバスタチンカルシウム製剤及びロスバスタチンカルシウム製剤は、シクロスポリン製剤を使用中の人には使えません。


 また、フィブラート系製剤、ニコチン製剤などと併用すると、横紋筋融解症が現れやすくなるので注意してください。

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

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