塩野義製薬(読み)しおのぎせいやく

共同通信ニュース用語解説 「塩野義製薬」の解説

塩野義製薬

1878年の創業で大阪市中央区に本社を置く中堅医薬品メーカー。抗インフルエンザ薬「ゾフルーザ」や抗エイズウイルス(HIV)薬「テビケイ」などを自社開発するなど感染症領域に強みがある。現在は新型コロナウイルスの治療薬とワクチンの開発に注力している。2021年3月期連結決算は売上高が2971億円、純利益が1118億円だった。従業員数は約5500人。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「塩野義製薬」の意味・わかりやすい解説

塩野義製薬(株)
しおのぎせいやく

古い歴史をもつ大手製薬会社。1878年(明治11)初代塩野義三郎(ぎさぶろう)(1855―1931)が和漢薬問屋、塩野義三郎商店を開業。1886年以降は洋薬に転換し、1910年(明治43)には塩野義製薬所を建設。1919年(大正8)に両者を合併して(株)塩野義商店を設立、43年(昭和18)には現社名改称した。この間、インスリンをはじめ新薬の輸入にも力を入れた。第二次世界大戦後は1953年(昭和28)に総合ビタミン剤ポポンS、59年に持続性サルファ剤シノミン、69年に抗生物質ケフレックス、77年には抗乳腺腫瘍(にゅうせんしゅよう)剤チオドロールなどを発売。また独特のディテール活動など強い販売力を誇る。資本金213億円(2008)、売上高2143億円(2008。連結ベース)。

[中村清司]

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百科事典マイペディア 「塩野義製薬」の意味・わかりやすい解説

塩野義製薬[株]【しおのぎせいやく】

準住友系の医薬品メーカー。抗生物質に強み。1878年塩野義三郎が和漢薬問屋・塩野義三郎商店を創業。1919年塩野義商店として設立。1943年現社名に改称。いち早く販売商品を洋薬主体に切り替え,製薬事業に着手するなど進歩的な経営を展開。戦時中被災で壊滅的な打撃を受けたが,設備の近代化を推進近年は,医薬品卸子会社を分離するなど経営効率を高めるための事業再編を進める。本社大阪,工場金ヶ崎,摂津。2011年資本金212億円,2011年3月期売上高2823億円。売上構成(%)は,医薬品・同関連99,その他1。海外売上比率37%。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「塩野義製薬」の意味・わかりやすい解説

塩野義製薬
しおのぎせいやく

医薬品メーカー。 1878年塩野義三郎商店創業,1910年製薬部門として塩野義製薬所を創設,自家製造を開始。 19年塩野義商店設立,43年現社名に変更。医薬品の総合メーカーであるが,抗生物質を中心に医家向けが 90%を占める。売上構成比は,抗生物質 45%,循環器・呼吸器系9%,神経系 14%,外皮用薬・感覚器系6%,その他 26%。年間売上高 3721億 6700万円 (連結。うち輸出2%) ,資本金 212億 7900万円,従業員数 5979名 (1999) 。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「塩野義製薬」の解説

塩野義製薬

正式社名「塩野義製薬株式会社」。略称「シオノギ」。英文社名「Shionogi & Co., Ltd.」。製薬業。明治11年(1878)個人創業。大正8年(1919)「株式会社塩野義商店」設立。昭和18年(1943)現在の社名に変更。本社は大阪市中央区道修町。医療機関向け抗生物質が主力。一般には解熱剤「セデス」・ビタミン剤「ポポンS」などで有名。東京証券取引所第1部上場。証券コード4507。

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