RNAワールド(読み)アールエヌエーワールド(英語表記)RNA world

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「RNAワールド」の意味・わかりやすい解説

RNAワールド
アールエヌエーワールド
RNA world

RNA (→リボ核酸 ) を遺伝子とする原始生命世界のこと。地球上の生物現実に住んでいる世界 (DNAワールド) が出現する以前に,この地球上に存在していたと想定され,生命の起源生物進化と関連して関心が高まっている。 RNAは遺伝子であると同時に酵素的な働きなどもある多機能の RNAであったと考えられている。アメリカ,コロラド大学の T.チェックらが,酵素的作用をもち,蛋白質の助けを借りずに自分自身のイントロンスプライシングを行う RNAを発見したのを契機に,RNAワールドをめぐる議論現実味を帯びてきた。

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