応え(読み)コタエ

デジタル大辞泉 「応え」の意味・読み・例文・類語

こたえ〔こたへ〕【応え】

他からの作用刺激に対する反応。ききめ。効果。「大衆に呼びかけても応えがない」
響き。反響
「段々腹に―のないせきが出る」〈漱石野分
「つれもなき人を恋ふとて山彦の―するまで嘆きつるかな」〈古今・恋一〉
報い。応報。
「われこの国のかみになりてこの―をせん」〈宇治拾遺・三〉
あいさつ。ことわり。
「一番にわしに―がありさうなもの」〈伎・隅田川続俤
(他の語の下に付いて「…ごたえ」の形で)働きかけに対して返ってくる反応。「手応え」「歯応え」「聞き応え

ごたえ〔ごたへ〕【応え】

こた(応)え5」に同じ。「読み応えのある小説

いらえ〔いらへ〕【応え/答え】

こたえること。返事
「中からすぐ―があった」〈山本有三・波〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「応え」の意味・読み・例文・類語

いらえいらへ【応・答】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「いらう(応)」の連用形名詞化 ) こたえ。返答
    1. [初出の実例]「いとはづかしと思ひていらへもせでゐたるを」(出典:伊勢物語(10C前)六二)
    2. 「よろづの事を泣く泣く契りのたまはすれど御いらへも聞え給はず」(出典:源氏物語(1001‐14頃)桐壺)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

生命維持活動に必須なエネルギーの獲得や,成長に必要な有機材料を合成するために生体内で起るすべての生化学反応の総称。複雑な分子を単純な分子へ分解してゆく過程でエネルギーを獲得する分解代謝または異化 (カ...

代謝の用語解説を読む