斯う(読み)コウ

デジタル大辞泉 「斯う」の意味・読み・例文・類語

こう〔かう〕【×斯う】

[副]《「か(斯)く」の音変化》
話し手行動、または、聞き手よりも話し手に近い関係にある事物状況をさす。このように。こんなふうに。「斯う書くのは誤りです」「斯うなったからには、覚悟しなければなるまい」
話し手が、いま述べたばかりの、または、すぐあとに述べる事柄をさす。「…と、斯う父は口癖のように言っています」「父の遺書には斯う書いてありました。『葬式無用』と」
(感動詞的に用いて)言葉に詰まったときなどに用いる。「何か斯う、気が晴れ晴れすることはないか」
人を導くなど、他人動作を促すときに用いる。このように。こちらへ。
「まづ―お通りやれ」〈虎清狂・猿座頭
[類語]斯く斯くこうこうこれこれかようこんなこういうこのようかかる斯くしかじかなになにかなにかしらなになに

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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