デジタル大辞泉 「末生り」の意味・読み・例文・類語 うら‐なり【▽末▽生り/▽末成り】 1 時期が遅くなって蔓つるの先のほうに実がなること。また、その実。実は小形で、味も劣る。「―のカボチャ」⇔本生もとなり。2 顔色が悪く弱々しくて元気のない人をあざけっていう語。3 末っ子。「―の子をばころがし育てなり」〈柳多留・五五〉[類語]実る・生る・実を結ぶ・鈴生り・実り・結実・本生り・二度生り 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「末生り」の意味・読み・例文・類語 うら‐なり【末生・末成】 〘 名詞 〙① 瓜などの、のびたつるの末の方になった実。つやがなく、味も落ちる。⇔もとなり。[初出の実例]「本なり、又は末なりのたねを用れば、必たねがはりする物なれば」(出典:農業全書(1697)三)② 一番末に生まれた子。末っ子。[初出の実例]「うらなりの子をばころがし育て也」(出典:雑俳・柳多留‐五五(1811))③ 顔が長く青白くて元気のない人。 すえ‐なりすゑ‥【末生・末成】 〘 名詞 〙 果実などで、ふつうの収穫期の末期に結実したもの。品質が劣る。うらなり。[初出の実例]「千代もへよたちかへりつつ山城の駒にくらべし瓜のすゑなり」(出典:蜻蛉日記(974頃)付載家集) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例