デジタル大辞泉 「生る」の意味・読み・例文・類語 な・る【▽生る】 [動ラ五(四)]1 草木の実みができる。結実する。みのる。「柿が―・る」2 新たに生じる。「親無しに汝なれ―・りけめや」〈推古紀・歌謡〉[類語]出来る・産する・とれる・実る・実を結ぶ・鈴生り・実り・結実・末生うらなり・本生り・二度生り あ・る【▽生る】 [動ラ下二]神など神聖なものが出現する。天皇の御子などが生まれる。「橿原かしはらの日知ひじりの御代ゆ―・れましし神のことごと」〈万・二九〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「生る」の意味・読み・例文・類語 あ・る【現・生】 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 神霊、天皇など、神聖なものが出現する。転じて、生まれる。[初出の実例]「然して阿礼(アレ)坐(ま)しし御子の名は、日子八井命〈略〉三柱なり」(出典:古事記(712)中)「あはれ、男皇子(みこ)などの一日もはやく、産(ア)れませよかし」(出典:頸縊り上人(1922)〈菊池寛〉)生るの補助注記「ある」は、神霊の出現あるいは神霊の意志の顕現を意味することが多く、元来は「うまれる」とは異なる意である。類語「うまる」は元来出生を意味する。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例