鈴生り(読み)スズナリ

デジタル大辞泉 「鈴生り」の意味・読み・例文・類語

すず‐なり【鈴生り】

果実が、神楽鈴かぐらすずのように、たくさん群がりなっていること。「柿が鈴生りに赤い実をつける」
多くのものが房状に集まってぶら下がっていること。また、大勢の人が1か所にかたまっていること。「鈴生り観衆
天井から下った―の烏帽子籠」〈万太郎春泥
[類語]実る生る実を結ぶ実り結実末生うらな本生り二度生りもじゃもじゃ茫茫ぼうぼうぼさぼさばさばさぎゅうぎゅうぎしぎしぎちぎちきちきちぎっしりびっしりごしゃごしゃごちゃごちゃうじゃうじゃうようよわらわら群がるひしめく密集集中凝集蝟集いしゅうふさふさ茂る生い茂るはびこる繁茂自生密生叢生そうせい群生鬱然うつぜん鬱蒼うっそう草深い木深いこんもり

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精選版 日本国語大辞典 「鈴生り」の意味・読み・例文・類語

すず‐なり【鈴生・鈴成】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動 ) 果実が、神楽鈴(かぐらすず)のように、房となってたくさん群がってなること。果実などが実って木にいっぱいついていること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「肴とてすすなりになれ蒲萄酒」(出典:俳諧・崑山集(1651)一一)
  3. ( 形動 ) 一般に、多くのものが一か所にぶらさがっていること。また、人が一か所に大ぜいかたまっていること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「傾城(けいせい)の鈴なりへ行くきつゐ事」(出典:雑俳・川傍柳(1780‐83)一)
  4. 植物ざろんばい(座論梅)」の異名

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