松尾鉱山(読み)マツオコウザン

精選版 日本国語大辞典 「松尾鉱山」の意味・読み・例文・類語

まつお‐こうざんまつをクヮウザン【松尾鉱山】

  1. 岩手県北西部、松尾村にあった硫黄鉱山。明治一五年(一八八二露頭発見。年間生産量は全国三分の一にあたっていたが昭和四七年(一九七二)閉山。

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改訂新版 世界大百科事典 「松尾鉱山」の意味・わかりやすい解説

松尾鉱山 (まつおこうざん)

岩手県岩手郡松尾村(現,八幡平市)にあった硫黄鉱山。1901年の発見で,14年以後松尾鉱業が経営。鉱床八幡平の茶臼山火山の複輝石安山岩溶岩,火砕岩を母岩とする鉱染状交代鉱床。四つの鉱体が直径約2km,厚さ約100mの範囲に重なっている。鉱石は硫黄鉱(硫黄27%)と硫化鉱(黄鉄鉱と自然硫黄から成り硫黄品位36~38%)で,65年には年産7.25万tの精製硫黄と45万tの硫化鉱を生産した。柱房法による坑内採掘と階段式の露天採掘を行っていたが,石油脱硫による硫黄生産が増え,硫黄価格が低落したので69年に閉山した。現在も,旧坑内から排出される強酸性の坑内水の中和処理が行われている。
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最新 地学事典 「松尾鉱山」の解説

まつおこうざん
松尾鉱山

Matsuo mine

岩手県八幡平市にあった硫黄鉱山。茶臼火山の安山岩・火砕岩を母岩とする鉱染状交代鉱床。長径1~1.3km,短径300~900m,厚さ30~100mの扁平・塊状の4鉱体からなる。主要鉱物は硫黄,硫化鉱物で,オパール,玉髄質石英,カオリン明ばん石石膏,重晶石のほか,少量の雄黄,辰砂輝安鉱を伴う。平均品位は硫黄鉱S 27%,硫化鉱 S 36~38%。回収硫黄の増加による市況低迷のため1972年閉山。1914~1969年の総生産量は硫黄鉱897万t,硫化鉱1,523万t。精製硫黄量で約203万t。鉱山跡から流出する酸性水の中和事業が継続。

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百科事典マイペディア 「松尾鉱山」の意味・わかりやすい解説

松尾鉱山【まつおこうざん】

岩手県岩手郡松尾村(現・八幡平市)にあった硫黄鉱山。八幡平(はちまんたい)火山群中の茶臼岳南東麓にあり,1882年硫黄の大露頭が発見された。1914年以後松尾鉱業が経営,最盛期は1950年―1953年。日本最大の硫黄鉱山として,1968年には,精製硫黄約9万t,硫化鉄鉱(粗鉱)約50万tを産したが,精錬排ガスや火力発電所の排煙の脱硫による硫黄の回収が普及したため1969年閉山。

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デジタル大辞泉プラス 「松尾鉱山」の解説

松尾鉱山

岩手県岩手郡松尾村(現・八幡平市)にあった鉱山。硫黄を産出。1972年閉山。

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