デジタル大辞泉
「栗鼠」の意味・読み・例文・類語
り‐す【×栗×鼠】
《「りっす(栗鼠)」の音変化》
1 リス科の哺乳類。体長15~22センチ、尾長13~17センチ。冬毛では背が暗褐色か黄褐色で夏毛では淡黒褐色になり、毛はふさふさしている。樹上生で、果実・種子・芽などを主食とし、巣も樹上に作る。本州・四国に分布。日本りす。本土りす。
2 齧歯目リス科の哺乳類のうち、樹上にすみ昼間活動するものの総称。日本にはニホンリスとエゾリスが生息し、タイワンリスが野生化している。尾は体長と同じくらい長くてふさふさし、動作はすばしこく、クリ・クルミなどの木の実を好む。広くは、リス科のうちムササビ類以外を総称し、シマリス、ジリスなども含まれる。きねずみ。くりねずみ。
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り‐す【栗鼠】
- 〘 名詞 〙 ( 「りっす(栗鼠)」の変化した語 ) リス科の哺乳類の総称。体形はネズミ類に似るが四肢が長く、尾も長くて総(ふさ)状をなす。ユーラシア大陸の中北部に広く分布し、多くの亜種に分けられる。日本で最も普通なのはホンドリス(単にリスともいう)で体長約二〇センチメートル、尾長約一七センチメートル。背面は褐色に富み、尾の先は白色。夏毛では体側と四肢が橙褐色を呈し、冬毛は灰褐色で、耳に長毛の総を生ずる。本州以南の各地の森林に分布。木登りがうまく「きねずみ」ともいい、鋭い門歯で木の実などを食べる。北海道ではやや大形で、背面が灰褐色で尾は先端も黒いエゾリスがすむ。毛皮は寒地のものが良質とされ、服飾用となる。一般には別属のシマリスなどを含める。〔日葡辞書(1603‐04)〕
栗鼠の補助注記
古本節用集や「運歩色葉」「温故知新書」などでは「栗鼠」は「リッス」と付訓されている。また、「撮壌集」には「リス」、「弘治二年本節用集」には「リッソ」とある。「リス」は「リッソ」の唐音であるといわれる。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
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