ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「植村甲午郎」の意味・わかりやすい解説
植村甲午郎
うえむらこうごろう
[没]1978.8.1. 東京
財界指導者。東京大学卒業後農商務省に入り,戦時中企画院次長となる。 1941年石炭統制会理事長。戦時統制経済に活動したため公職追放。 51年追放解除とともに経団連副会長となり,以来「財界世話業」に終始する。 68年,長く補佐した石坂泰三会長引退のあとの経団連会長に就任。 74年土光敏夫に会長を譲り,名誉会長となる。この間,70年,佐藤内閣の日米繊維交渉に協力。また物価や公害問題の懇談会座長を引受けるなど,保守政権と密着した財界の代表的顔として活動を続けた。
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