共同通信ニュース用語解説 「日米繊維交渉」の解説
日米繊維交渉
ニクソン米大統領が1968年の選挙で繊維輸入規制の導入を公約して当選、日本に包括的な協定締結を求めた。佐藤栄作首相は69年11月の日米首脳会談で、72年の沖縄返還と引き換えに69年中に妥結との「密約」を交わした。しかし交渉は規制方式で折り合えず難航。70年に再交渉するがまとまらず、日米関係は悪化。71年7月に就任した田中角栄通産相が、米側の主張を全面的に受け入れ、国内繊維業界の損失を約2千億円補償する方針に転換し、ようやく決着した。
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