福島県東白川郡棚倉町馬場に鎮座の社と,同町八槻大宮に鎮座の社とがあり,ともに旧国幣中社で,味耜(鉏)高彦根(あじすきたかひこね)命を主神とし,日本武(やまとたける)尊を配祀する。延喜の制で名神大社とされ,のち陸奥国一宮と称されたのは1社であり,いつ現在のように2社となったか不明であるが,中世後半のことかとみられる。いずれも創建年代不詳,日本武尊東征伝承に関連する伝承をもつが,馬場に鎮座の社は807年(大同2)坂上田村麻呂が社殿造営,以後武将の崇敬をうけたと伝え,例祭は9月12日。八槻に鎮座の社は,祭神は東国開拓の神と伝え,同じく武将の崇敬をうけて,例祭は旧11月1日,ほかに旧11月1日より5日までの霜月祭(種子交換祭)など特殊神事が多い。
執筆者:鎌田 純一
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