デジタル大辞泉
「電磁相互作用」の意味・読み・例文・類語
でんじ‐そうごさよう〔‐サウゴサヨウ〕【電磁相互作用】
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
Sponserd by 
電磁相互作用
でんじそうごさよう
electromagnetic interaction
荷電粒子と電磁場(光子)の相互作用で,その強さは微細構造定数 e2/ℏc=1/137.04 で特徴づけられる。ただし,ℏ=h/2πであり,e は電気素量,h はプランク定数,c は真空中の光速度である。荷電粒子間に働く作用は光子によって伝搬され,光子の質量がゼロであるため作用の到達距離は無限に長い。この相互作用は,ゲージ変換と空間反転のもとで不変であり,アイソスピンの第三成分,ストレンジネス,チャームを保存する。荷電共役変換と時間反転に関しても不変と考えられているが,いまだに確定的ではない。電磁場の制御が高い精度で可能であることから,素粒子の研究の主要な手段を提供する。また電磁相互作用はくりこみ可能であるため,素粒子理論の典型となっている。(→くりこみ理論)
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
Sponserd by 
世界大百科事典(旧版)内の電磁相互作用の言及
【相互作用】より
…
【物理学における相互作用】
二つまたはそれ以上の物質が互いに力を及ぼしあうこと。物質の基本的な相互作用としては,重力相互作用(重力),電磁相互作用(電磁力),弱い相互作用(弱い力)および強い相互作用(強い力)の4種類があることが知られている。相互作用をその強さの順に並べると,強い相互作用,電磁相互作用,弱い相互作用,重力相互作用となる。…
【素粒子】より
…しかし,この重力は軽い素粒子のレベルでは非常に弱くて,実際に精密な測定にはかからない。二つめは電磁気力(電磁相互作用)である。すべての化学的反応は原子の中の電子の活動として理解することができ,それは電磁気力に支配されている。…
※「電磁相互作用」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
Sponserd by 