養親(読み)ヨウシン

デジタル大辞泉 「養親」の意味・読み・例文・類語

よう‐しん〔ヤウ‐〕【養親】

実の親ではないが、親として育ててくれた人。やしないおや。
養子縁組みによって親となった者。養父母。→養子
[類語]両親二親父母ふぼ父母ちちはは親御親元実の親生みの親・実父母・継父母継親ままおや仮親養父母養い親育ての親・育て親・里親名付け親片親

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「養親」の意味・読み・例文・類語

やしない‐おややしなひ‥【養親】

  1. 〘 名詞 〙 子をもらって養育する親。養い育てた親。育ての親。養父母。
    1. [初出の実例]「此やしなひ親(ヲヤ)夫妻ともに同時にあしき病をして失(うせ)侍にしかば」(出典発心集(1216頃か)六)

よう‐しんヤウ‥【養親】

  1. 〘 名詞 〙 養子先の親。養父、養母。やしないおや。
    1. [初出の実例]「養子と養親及び其血族との間に於ては養子縁組の日より」(出典:民法(明治三一年)(1898)七二七条)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「養親」の意味・わかりやすい解説

養親【やしないおや】

病弱な子の無事な成長を願ってたてる仮親。西日本中心期間は子の結婚までが普通で,子は実の親の場合と変わらない義理を果たすべきものとされた。もよりの老人に頼むものが多いが,なるべく貧乏な人や塩行商人を養親に選ぶ地方もあった。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android