デジタル大辞泉の解説
2 仮親の一。子供の後見人として命名したり、別名を与えたりする人。名親(なおや)。
3 ある物事の呼び名を最初に言い出した人。「新製品の
生まれた児(こ)の命名を契機に設けられる仮の親。ナオヤ、ナゾエオヤともいい、実の親以外の者を選んで名前をつけてもらい、仮の親子の関係を結んで、将来の生活の後見にあずかるかわり、コカタ(子方)として奉仕することになる。現在は生児の命名は家族(親)内でする風が一般化したが、なお他人に命名を頼む風習も広く残っている。かつてはむしろ他人に命名を頼み、将来の生活の後見・保証に資するのが一般的風習であった地方がかなり多く、「本家」あるいは身分的に上位の有力者を名付け親にたてるのが通例であった。その点は成年に際しての「仮親」選びと共通していた。一方、実の親に「厄年」その他不安な条件がある場合に、一種の「まじない」として形式的な「捨て子」や神仏の「取子(とりご)」が行われると、そうした呪術(じゅじゅつ)的な拾い親・養い親や神官・僧侶(そうりょ)も「名付け親」を兼ねる形が多かったが、このほうは通例「拾い親」「申し子」「取子」として、いちおうは別に扱われた。今日でも、職場の上役や学窓の恩師に生児の命名をとくに頼んだり、あるいは結婚の仲人(なこうど)親の縁でその依頼をもする風習も、同じく有力な後見人をたてたいという願望を含んでいるといえよう。
[竹内利美]
《「ノブレスオブリージュ」とも》身分の高い者はそれに応じて果たさねばならぬ社会的責任と義務があるという、欧米社会における基本的な道徳観。もとはフランスのことわざで「貴族たるもの、身分にふさわしい振る舞...
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