斜長石英粗面岩
- 岩石学辞典
- 斜長石の斑晶を含む流紋岩.石英や黒雲母の斑晶も含まれる[Duparc & Pearce : 1900].
アポトロクトライト
- 岩石学辞典
- アルカリ長石と橄欖(かんらん)岩からなる粗粒の岩石で,輝石,黒雲母,緑泥石などを伴う[Barth : 1944].
むしょく‐こうぶつ〔‐クワウブツ〕【無色鉱物】
- デジタル大辞泉
- 鉄やマグネシウムを含まず、無色か白色をしている造岩鉱物。石英・長石など。珪長けいちょう質鉱物。⇔有色鉱物。
響岩 きょうがん phonolite
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 化学組成のうえで,霞石閃長岩に対応する火山岩。フォノライトともいう。斑状をなし暗緑ないし暗灰色で,有色鉱物は少い。細粒の粗面岩状ないしガラ…
アルカリ粗面岩
- 岩石学辞典
- 粗面岩でエジリンオージャイト,エジリン,リーベック閃石などを鉄マグネシウム鉱物として含む岩石の総称.少量の准長石などが含まれる[Rosenbusch …
ビッグウッド岩
- 岩石学辞典
- 優白質のアルカリ閃長岩で,正長石,マイクロクリン,曹長石,時に微量のネフェリンと,3~4%の有色鉱物(角閃石など)が含まれ,エジリンオージャ…
グッダーライト
- 岩石学辞典
- 曹長石閃長岩で少量のネフェリンを含んでいる.代表的な岩石は曹長石(80%),黒雲母,マイクロクリン,ネフェリン,方解石などでできている[Johan…
混晶 こんしょう mixed crystal
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 互いに結晶構造が類似し、イオン半径あるいは原子半径にあまり大きな差がないような2種以上の物質が混合して均一な結晶となったもの。固溶体の一種。…
オキシメソスタシス
- 岩石学辞典
- 酸性オフィティック(oxyophitic)組織の岩石の石英,正長石またはマイクロペグマタイトの石基のことである[Lossen : 1889, Johannsen : 1931].
ネソフィティック
- 岩石学辞典
- オフィティック組織の一種で,斜長石の粒間を輝石が埋め別々の場所に産出するもの[Bowes : 1989].
せきぼく‐へんがん【石墨片岩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 石墨を含む結晶片岩。黒色ではがれやすく、石英・長石・絹雲母などからなる。黒色片岩。〔英和和英地学字彙(1914)〕
本御影 ほんみかげ
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 兵庫県神戸市御影地方で古くから採石された花崗(かこう)岩の石材名。六甲(ろっこう)山地をつくる中生代花崗岩の一部にあたり、石英・長石・黒雲母(く…
トラップ-グラニュライト
- 岩石学辞典
- 細粒の白粒岩質の岩石で,斜長石,石英,角閃石,オージャイト,雲母,石榴石からなる岩石[Stelzner : 1871, Lasaulx : 1886].
トラキオフィティック
- 岩石学辞典
- オフィティック組織の一種で,輝石に囲まれた長石結晶が平行または平行に近い形で配列しているもの[Bowes : 1989].
ムリ岩
- 岩石学辞典
- 亜優黒質のフェアライトを含む響岩で,ネフェリンが長石よりも多く含まれる岩石[Lacroix : 1927].太平洋,クック(Cook)島,ラロトンガ(Raroton…
スピライト組織
- 岩石学辞典
- 岩石の組織で,斜長石の微晶の方向配列から流動性と考えられたものである[Rosenbusch : 1907].ローゼンブッシュが使用したが現在は使われない.
ショション岩
- 岩石学辞典
- 玄武岩のまれな変種で,アルカリに富み,一般に玄武岩に比べKはNaよりも多い.石基にカリ長石が多い.カリ長石で包まれたラブラドライトおよびオージ…
花コウ(崗)斑岩 (かこうはんがん) granite porphyry
- 改訂新版 世界大百科事典
- 花コウ岩組成の斑状岩。一般に小規模な貫入岩体としてみられる。斑晶としてカリ長石,斜長石,石英,黒雲母などが目立ち,かつ細粒の同様鉱物からな…
酸性オフィティック組織
- 岩石学辞典
- オージャイトの代わりに,最終充填物(mesostasis)の石英と正長石がオフィティック組織を示すもの[Lossen : 1889].ギリシャ語でoxisは英語のacid…
ペグマトフィティック組織
- 岩石学辞典
- 玄武岩やドレライトの組織で,斜長石の薄い細片が大きな輝石の結晶の中に完全に囲まれてしまったもの[Loewinson-Lessing : 1932].
青島岩
- 岩石学辞典
- 正長石の斑晶が細粒の花崗岩質の石基に囲まれる花崗斑岩[Rinne : 1904, Koto : 1909].中国,山東省(Shantung)の青島(Tsingtau)に因む.
微白粒岩
- 岩石学辞典
- 両錐形の石英の斑晶が,アルカリ長石,石英,白雲母からなる粒状の石基に囲まれる組織の石英斑岩である[Michel-Levy : 1875].
キッシュティム岩
- 岩石学辞典
- コランダムを含む灰長岩で,Ca-バイトウナイト,局部的に灰長石,自形のコランダムなどで構成される[Morozewics : 1898].ウラル地方のキッシュテ…
霞石玄武岩
- 岩石学辞典
- 細粒の不飽和の玄武岩質岩石で,ネフェリン,輝石,橄欖(かんらん)石からなり,斜長石は少量か欠如する[Girard : 1841].バサン岩と同義[Tomkeief…
ヴァルンシンゲン岩
- 岩石学辞典
- 粗粒の輝緑岩ペグマタイトと考えられていた岩石で,オージャイト曹長石ペグマタイトの岩質の岩石.曹長石,オージャイトと副成分のスフェン,燐灰石…
ベシュタウ岩
- 岩石学辞典
- この岩石は古い資料に記述されているが,内容がよくわからない.Naに富む石英斑岩で,石英ケラトファイアに相当する[Holmes : 1920].灰長石に乏し…
ネヴァダ岩
- 岩石学辞典
- 非常に斑状の流紋岩で,多量の石英と斜長石の斑晶を含むものをいう[Richthofen : 1868, 1868].米国ネヴァダ州に因む.
フォイドライト
- 岩石学辞典
- 准長石(foid)が明るい色の鉱物の60%以上含まれる深成岩.国際地質科学連合(IUGS)火成岩分類委員会が提唱した名称[Streckeisen : 1963].
偽斑状片麻岩
- 岩石学辞典
- 変成作用の再結晶中に発達した大きな正長石の自形結晶を含む片状片麻岩[Lasaulx : 1875].
粗面リパライト
- 岩石学辞典
- 流紋岩で,斑晶はNa-サニディン,黒雲母,オージャイトで石基はNa-サニディン,オリゴクレース,石英からなる.Na-サニディンと斜長石の比率は3 : 1…
シャスタ岩
- 岩石学辞典
- アンデシン石英安山岩の一般名称で,ガラス質石英安山岩でノルム値の斜長石がアンデシンとなる岩石をいう[Iddings : 1913].米国カリフォルニア州…
せきえい‐さ【石英砂】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大部分が石英粒である砂。ふつう少量の長石や磁鉄鉱を混入し、灰褐色を呈する。ガラス・釉(うわぐすり)の原料などに用いる。せきえいしゃ…
硬質陶器 コウシツトウキ Hartsteingut(独)
- 化学辞典 第2版
- 長石質の精陶器.ほかの陶器に比べいっそう焼き締まって,磁器に近いものである.わが国では,ドイツ式にHartsteingutという.
カオリン カオリン kaolin
- 化学辞典 第2版
- カオリン鉱物(カオリナイト,ハロイサイト,ディッカイト,加水ハロイサイト,ナクライト)よりなる耐火粘土で,焼成色が白色あるいは白に近いもの.…
雲母化作用
- 岩石学辞典
- (1) 長石が白い雲母に変化する作用で,セリサイト化作用やパラゴナイト化作用を含む[Hitchen : 1934].(2) 鉱物が変成作用によって変質し雲母にな…
ルター岩
- 岩石学辞典
- 曹長石の量がマイクロクリンよりも多少多い閃長岩である[Quirke : 1936].より優白質でカリ長石が過剰のものはビッグウッダイト(bigwoodite)であ…
志野陶 (しのとう)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 桃山時代に現岐阜県東濃地域で焼かれた雅陶の一種。淡黄白色のざんぐりとした素地に長石単味の乳濁釉を施し,簡素な鉄絵を加える。柚子肌(ゆずはだ…
クラ岩
- 岩石学辞典
- この岩石の内容は様々に変化した.1894年にはアルカリ玄武岩で玄武岩質角閃石が有色鉱物の主な岩石とされたが[Washington : 1894],その後この角閃…
りょくしょく‐へんがん【緑色片岩】
- デジタル大辞泉
- 低温で変成作用を受けてできる緑色の結晶片岩。緑泥石・白雲母しろうんも・緑簾石りょくれんせき・斜長石・石英などからなる。
ボストナイト状
- 岩石学辞典
- 長石の短冊が組合さって一部は平行になり一部は大ざっぱな放射状になったもの.ボストン岩(bostonite)に見られる[Bowes : 1989].
アイソグラニュラー
- 岩石学辞典
- 火成岩の半自形ないし自形の組織で,同じ程度の大きさの斜長石結晶の隙間を輝石粒が埋めるもの(interstices)[Bowes : 1989].
挿間
- 岩石学辞典
- 他の結晶の中に縞状に挾在する葉片状包有物をいう.この包有物は通常は結晶構造に関連して一定の方向に配列する.正長石の中に斜長石が挿間している…
グンバイゼーション
- 岩石学辞典
- 岩石の低温の交代作用で,正長石とアンケライトが形成される[Korzhinsky : 1953].南部ウラル地方のグンバイカ(R. Gumbeika)に因む.
プラカ岩
- 岩石学辞典
- 雲母片岩で,長石オージャイト岩が花崗岩の接触作用で変成したもの[Cordella : 1893].ギリシャ,アッティカ(Attica)のプラカ(Plaka)に産出.
鉛筆片麻岩
- 岩石学辞典
- 石英または石英と長石が鉛筆のように集合した塊からなる片麻岩で,これらは同じ方向に配列し雲母のマトリクスで囲まれている[Cotta : 1862].
ぞうがん‐こうぶつ〔ザウガンクワウブツ〕【造岩鉱物】
- デジタル大辞泉
- 岩石を構成する鉱物。石英・長石・雲母うんも・角閃石かくせんせき・輝石・橄欖石かんらんせきなど数十種がある。
こうしつ‐とうき〔カウシツタウキ〕【硬質陶器】
- デジタル大辞泉
- 1200~1300度の高温で焼いた陶器。陶器と磁器との中間的な品質をもち、透明性はない。長石質陶器。
グラニュライト granulite
- 改訂新版 世界大百科事典
- 普通は石英,長石,輝石,ザクロ石などを主成分鉱物とする粒状組織(グラニュライト状組織)をもつ高度変成岩を指すが,広義にはグラニュライト状組…
せきえい‐はんがん【石英斑岩】
- デジタル大辞泉
- 半深成岩の一。斑晶は石英・カリ長石・黒雲母くろうんもなどで、石英の結晶が大きく目立つ。石基は微細な結晶。
自形変晶系列【idioblastic series】
- 法則の辞典
- 別名をベッケの系列*,結晶化系列*,全変晶系列*などともいう.変成岩では固体となってからの変成過程において,成長しつつある結晶は常に他の結…