An・selm /ǽnselm/
- プログレッシブ英和中辞典(第5版)
- [名]1 聖アンセルムス(◇Saint Anselm;1033-1109;イタリアの神学者・哲学者).2 アンセルム(◇男子の名).
アンセルムス
- 精選版 日本国語大辞典
- ( Anselmus ) 神学者。スコラ哲学の初期の代表者。イタリアで生まれ、イギリスのカンタベリーの大司教となる。神の存在論的証明やキリストの贖罪論(…
Ansèlmo
- 伊和中辞典 2版
- [名](男)⸨固名⸩ 1 アンセルモ(男子の名). 2 Sant'~ d'Aosta 聖アンセルムス(1033‐1109;イタリア生まれのスコラ派神学者, カンタベリー大司教).
エドマー Edmer; Eadmer
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1064頃[没]1124頃.カンタベリーイギリスの聖職者,年代記作者。 1093年アンセルムスがカンタベリー大司教となるとその礼拝堂付き司祭となった。…
アンセルムス
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- ⇒アンセルム(カンタベリの)
存在論的証明 そんざいろんてきしょうめい argumentum ontologicum
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 本体論的証明ともいう。神の存在の証明法の一つ。このうえなく大なる存在という神の観念を考えると,神は概念的に存在するだけでなく実在しなければ…
そんざいろんてき‐しょうめい【存在論的証明】
- デジタル大辞泉
- 神の存在証明の一。神は最も完全なものである、その完全性には存在も含まれていなければならない、故に神は存在する、とするもの。アンセルムスが最…
実在論 じつざいろん realism
- 旺文社世界史事典 三訂版
- ヨーロッパ中世のスコラ哲学において,普遍的な概念が個々の事物に先だって存在するという主張個物を実在とし,普遍を名目にすぎないとする唯名 (ゆ…
プロスロギオン Proslogion
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- アンセルムスの主著の一つで,対語録の意。 1078年の作。別名『神の存在についての対話』 Alloquium de Dei existentia。『モノロギオン』を受けてさ…
そんざいろんてき‐しょうめい【存在論的証明】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 神の存在を証明する論法の一つ。一一世紀のカンタベリー大司教アンセルムスに始まる。神は最も完全なものである、ところで我々が考えただ…
アンセルムス
- 百科事典マイペディア
- イタリア出身の初期スコラ学者,聖人,カンタベリー大司教(在位1093年―1109年)。ノルマンディーのベック修道院に学び,のち院長。信仰を超自然的理…
アンセルムス(カンタベリーのアンセルムス) あんせるむす Anselmus Cantaberiēnsis (1033―1109)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 初期スコラの神学者。北イタリアのアオスタに生まれる。1060年にノルマンディーに出て、ベネディクト会クリュニー系のベック修道院に入り、当時の碩…
ヘンリー[1世]【ヘンリー】
- 百科事典マイペディア
- ノルマン朝イングランド王(在位1100年―1135年)。ウィリアム1世の子。兄ロベールを破ってノルマンディーを併合。巡回裁判制や財務府の整備などによ…
アンセルムス(Anselmus)
- デジタル大辞泉
- [1033~1109]英国のスコラ哲学者。イタリアの生まれ。カンタベリー大司教。神の存在の神学的証明や、キリストによる贖罪しょくざいの理論化につと…
ロスケリヌス ろすけりぬす Roscelinus (1045ころ―1120ころ)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- フランス中世の哲学者、神学者。コンピエーニュの生まれ。生地およびランスに学び、同地とブザンソンなどで教えた。彼は弁証学(論理学)に優れてお…
カンタベリ大司教 カンタベリだいしきょう Canterbury Archbishop
- 旺文社世界史事典 三訂版
- イギリス国教会における首席主教大司教の駐在は,601年ケント王エセルバートのときのアウグスティヌスに始まり,イギリス王ヘンリ1世のときのアンセ…
アンセルムス Anselmus Cantuariensis 生没年:1033-1109
- 改訂新版 世界大百科事典
- 初期スコラの神学者。北イタリアのアオスタに生まれ,長じてノルマンディーのベック修道院(ベネディクト会,クリュニー系)に入った。ここでランフ…
アンセルムス Anselmus
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 1033〜1109中世初期の代表的なスコラ哲学者イタリア生まれ。イングランドのカンタベリ大司教となり,教皇権を排しようとする国王ウィリアム2世と争…
アンセルムス Anselmus Cantaberiensis
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1033. 北イタリア,アオスタ[没]1109.4.21. カンタベリーカンタベリーの大司教,ベネディクト会士,教会博士,聖人。スコラ哲学の父。その生涯は…
アンセルムス Anselmus de Laon
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]? ラン[没]1117スコラ哲学者。アウグスチヌスの伝えたプラトン主義および新プラトン主義の影響を受けた。普遍論争では実念論を支持。エリウゲナ…
ウィリアム(2世) William Ⅱ
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 1060〜1100ノルマン朝第2代のイギリス国王(在位1087〜1100)ウィリアム1世の子。前後3回ノルマンディー公国を侵略し,スコットランドに臣従の誓…
デメトリオス・キュドネス Dēmētrios Kydōnēs
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1324頃[没]1397/1398. クレタ島ビザンチンの神学者。テッサロニカで勉学後,イタリアにおもむき,長期間ベネチアに滞在。ローマ・カトリックに改…
キュドネス Kydonēs, Dēmētrios
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1324頃[没]1397/1398. クレタ島ビザンチンの神学者。ネイルス・カバシラスに学び,テッサロニカで高等教育を受けたあと,諸皇帝のもとで要職を歴…
スコラ哲学 スコラてつがく scholasticism
- 旺文社世界史事典 三訂版
- キリスト教会の教理の体系化をめざした哲学すべての学問を含みながら,唯一のもの,神につながる点で統一性をもち,ヨーロッパ中世の精神そのものの…
アンセルムス(聖)
- 小学館 和伊中辞典 2版
- Sant'Anselmo d'Aosta(男)(Aosta 1033‐Canterbury 1109;イタリア生まれのスコラ哲学者,教父,カンタベリー大司教)
ヘンリー[1世] Henry Ⅰ 生没年:1068-1135
- 改訂新版 世界大百科事典
- ノルマン朝第3代のイングランド王。在位1100-35年。ウィリアム1世の第4子。次兄ウィリアム2世をついで即位し,〈戴冠憲章〉を発布して諸侯の権利を保…
ほんたいろんてき‐しょうめい【本体論的証明】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 哲学で、神の存在を証明する証明方法の一つ。神の概念から演繹(えんえき)してその存在を証明するもの。すなわち、神は絶対・完全・無限で…
知らんがためにわれ信ず しらんがためにわれしんず Credo ut intelligam
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 「理解を求める信仰」の立場を表わすアンセルムスの命題で,神の存在の証明を主題とした彼の主著『プロスロギオン』で述べられている。啓示の真理へ…
ウィリアム[2世]【ウィリアム】
- 百科事典マイペディア
- イングランド,ノルマン朝2代目の王(在位1087年−1100年)。〈征服王〉ウィリアム1世の第3子。兄のノルマンディー公ロベールとイングランド王位を…
ウィリアム[2世] William Ⅱ 生没年:1056?-1100
- 改訂新版 世界大百科事典
- ノルマン朝第2代のイングランド王。在位1087-1100年。ウィリアム1世の第3子。〈赭顔(しやがん)王Rufus〉とも呼ばれる。父をついで即位したが,王位…
感情論理 かんじょうろんり logique de sentiment; affective logic
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 論理的な筋道をたどっているようにみえながら,感情的な因子が思考の過程やその方向を規定しているような場合に,感情論理が働いているという。 T.A.…
アベラール Pierre Abélard[フランス],Petrus Abaelardus[ラテン]
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 1079~1142フランスのスコラ哲学者,神学者。哲学をギヨーム・ド・シャンポーに,神学を聖アンセルムスに学び,パリでこれを教授し,たちまち名声を…
ベーコンソープ Baconthorpe, John
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1290頃.ベーコンソープ[没]1346? ロンドンイギリスの神学者,哲学者。ラテン名 Johannes Baconthorpまたは Bacon。決断博士 doctor resolutusと…
アンセルム Anselm von Havelberg 生没年:?-1158
- 改訂新版 世界大百科事典
- 中世ドイツの聖職者。リューティヒ(現,ベルギー領リエージュ)地方に生まれ,ラン司教座聖堂で学び,そこで後のマクデブルク大司教クサンテンのノ…
三位一体【さんみいったい】
- 百科事典マイペディア
- キリスト教の根本教義の一つで,英語ではTrinity。〈一実体,三位格una substantia,tres personae〉で表される神観,すなわち父なる神,子なるキリ…
ロスケリヌス[コンピエーニュ] Roscelinus Compendiensis
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1050. コンピエーニュ[没]1125頃フランスのスコラ哲学者。故郷とランスで学び,故郷,ロッシュ,ブザンソン,ツールで教えた。極端な唯名論者と…
アオスタ Aosta
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- イタリア北西部,バレダオスタ州の州都。アルプスの南,トリノの北北西約 80kmにある大サンベルナール峠に通じる街道と,小サンベルナール峠に通じる…
スコラ学【スコラがく】
- 百科事典マイペディア
- 中世キリスト教世界に成立した学問の総称で,英語ではscholasticism(〈学校における学問〉が原義)。哲学のみならず神学,法学,自然学などを包摂す…
アベラール
- 百科事典マイペディア
- フランスの初期スコラ学者,神学者。ラテン名ペトルス・アベラルドゥスPetrus Abaelardus。普遍論争における唯名論派の祖。ロスケリヌス,シャンポー…
じつねん‐ろん【実念論】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 西洋中世のスコラ哲学で、個物のみを実在とする唯名論に対して、類・種のような普遍が実在であると主張する説。この説は二様に分かれる。…
ウィリアム(2世) うぃりあむ William Ⅱ (1056/60―1100)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- イングランド王(赤顔王Rufus。在位1087~1100)。ウィリアム1世の第3子。父の寵愛(ちょうあい)を受けてその死後イングランド王となる。兄のノルマン…
モノロギオン Monologion
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 神学者アンセルムスの独語録で,主著の一つ。 1077年の作。本書は2部に分れ,第1部では最高の本質としての絶対者の存在論的論証,最高の本質による無…
守銭奴 しゅせんど L'Avare
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- フランスの劇作家モリエールの戯曲。五幕散文喜劇。1668年初演。吝嗇(りんしょく)な高利貸アルパゴンは年がいもなく若い女性マリアーヌを後妻に迎え…
コイレ こいれ Alexandre Koyré (1892―1964)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- フランスの科学思想史家。ロシアのタガンロフに、富裕なユダヤ人商人の子として生まれる。1908年ゲッティンゲン大学に留学、フッサールに師事し、191…
普遍論争【ふへんろんそう】
- 百科事典マイペディア
- ドイツ語Universalienstreitの訳。普遍universalia(種と類)は実在するか否かという中世スコラ学における論争。普遍は〈個物に先立って〉実在すると…
実在論(じつざいろん) realism
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 唯名論に反対する立場で,実念論ともいう。中世スコラ哲学における普遍論争で「普遍は個物に先立って実在する」という主張。プラトンのイデア論に源…
実念論 (じつねんろん) realism
- 改訂新版 世界大百科事典
- 実在論の最初の中世的形態。概念実在論ともいい,普遍的概念の実在性を主張する。類,種,種差などの〈普遍universalia〉は,個物から独立し,〈個物…
A. コイレ Alexandre Koyr’e
- 20世紀西洋人名事典
- 1892.8.29 - 1964.4.28 フランスの哲学史家,科学史家。 プリンストン高等研究所常任研究員,モンペリエ大学教授。 ロシア出身。 母国で中等教育を受…
ギヨーム・ド・シャンポー Guillaume de Champeaux 生没年:1070ころ-1121
- 改訂新版 世界大百科事典
- 初期スコラの神学者。ランのアンセルムスとロスケリヌスに学び,1095年以後ノートル・ダム聖堂付属学校で教えた。彼の名は中世の普遍論争史に記録さ…
アベラール Abailard(Abélard), Pierre
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1079. ナント,ル・パレ[没]1142. クリュニーフランスの神学者,哲学者。ラテン名 Petrus Abaelardus。唯名論のロスケリヌス,実在論のシャンポ…