ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グレーターロンドン」の意味・わかりやすい解説 グレーターロンドンGreater London イギリス,イングランド南東部,首都ロンドンで知られる大都市圏。1965~86年は Greater London Councilという特別行政区であったが,マーガレット・サッチャー首相により廃止され,2000年新たな行政区として Greater London Authorityが設立された。ロンドン市(シティ)と 32区を合わせた 33地区からなる。ロンドン盆地の中心部を占め,大部分がロンドン粘土層と呼ばれる新生代古第三紀の地層に覆われた低地であるが,南東部にはより古い地層が現れ,南縁部には白亜紀の岩石からなるノースダウンズ丘陵を含む。中央部をテムズ川が曲流しながら西から東へ貫流する。テムズ川に面してその北岸に位置するシティは,古代のロンディニウムを基礎にして中世に築かれた囲郭都市で,面積 3km2に満たない小地域であるが,商業と金融の世界的な中心地として知られる。シティを中心に半径 10km内外の地域は内部ロンドンと呼ばれ,ウェストミンスター,ケンジントン・チェルシー,ルイシャムなど 14地区からなり,これを取り巻く外部ロンドンはグリニッジ,バーネット,ベクスリー,クロイドン,ハウンズローなど 19地区からなる。面積 1572km2。人口 817万3941(2011)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報