セントジョン(英語表記)Saint John

翻訳|Saint John

デジタル大辞泉 「セントジョン」の意味・読み・例文・類語

セント‐ジョン(Saint John)

カナダ南東部、ニューブランズウィック州南部の港湾都市ファンディ湾に注ぐセントジョン川河口に位置する。同国有数の貿易港がある。
英国イングランドアイルランドの間にあるマン島中西部の村。ティンワルド(議会)の開かれる丘がある。

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改訂新版 世界大百科事典 「セントジョン」の意味・わかりやすい解説

セント・ジョン
Saint John

カナダ,ニューブランズウィック州南部の港湾都市。大都市域人口12万6708(2005)。ファンディ湾北岸にあり,不凍港をもち,穀物倉庫,木材貯蔵所などの港湾施設が整う。北西大西洋漁場をひかえ,漁港もある。製材製紙タイル織物などの工業も見られる。1783年,アメリカ独立革命に際して,イギリス本国に忠誠であったローヤリストニューイングランドから移住して町の礎を築いたため,ローヤリスト・シティ別称がある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セントジョン」の意味・わかりやすい解説

セントジョン
Saint John

カナダ東部,ニューブランズウィック州南部にある同州最大の都市。セントジョン川がファンディ湾に注ぐ地点に位置する。 17世紀中頃フランスが砦を築いたが,1758年イギリスに占領された。 83年,アメリカ合衆国からの王党派が港の周囲に2つの集落を建設。 85年合併して,セントジョン市になった。港は冬季も結氷しないため,物資集散造船漁業の根拠地として発展した。しかし,1877年の大火や木材輸出の衰退で成長が鈍った。州南部の商業,製造業,交通の中心地で,製材,精糖,紙・パルプ,繊維などの工業が立地する。漁業も主産業である。河口では潮差が 9mほどになり,満潮時には海水が滝のような壁をつくって押寄せ,「逆流滝」 revering fallsと呼ばれる。人口7万 4969 (1991) 。

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