ダルメシアン(読み)だるめしあん(英語表記)Dalmatian

翻訳|Dalmatian

デジタル大辞泉 「ダルメシアン」の意味・読み・例文・類語

ダルメシアン(Dalmatian)

《「ダルマシアン」とも》犬の一品種クロアチアダルマチア地方の原産体形ポインターに似て、白色の地に黒などの丸い斑点がある。

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精選版 日本国語大辞典 「ダルメシアン」の意味・読み・例文・類語

ダルメシアン

〘名〙 (Dalmatian) (「ダルマシアン」とも) イヌの一品種。ダルマチア地方(現クロアチア)原産ともイギリスで作られたともいわれる。体高六〇センチメートル前後の中型犬。短毛で純白の地に黒または褐色の丸い斑点が全身にある。性質は活発で、家庭犬とされる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダルメシアン」の意味・わかりやすい解説

ダルメシアン
だるめしあん
Dalmatian

哺乳(ほにゅう)綱食肉目イヌ科の動物。家畜イヌの1品種で、クロアチア地域原産。短毛で筋肉のよく発達した中形犬で、体形はポインターに似る。もともとはロマ(かつてはジプシーとよばれた)によって飼われ、ヨーロッパ諸国を移動し、クロアチアのダルマチア地方に土着したものとみなされている。白色の地に、碁石のように丸くて小さい黒色、もしくはレバー色の斑点(はんてん)が全身に散在する。持久力があり、フランスやイギリスでは馬車の護衛犬として用いられたが、そのほか鳥猟犬、牧羊犬、番犬としても才能がある。本種は、生まれた直後は純白であるが、数週間後に特徴的な斑点が出てくる。体高48~60センチメートル。

増井光子


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダルメシアン」の意味・わかりやすい解説

ダルメシアン
dalmatian

イヌの1品種。アドリア海沿岸のダルマチア (現クロアチア) 地方が原産地とされる大型犬。軍用の歩哨犬として用いられたこともあるが,四輪馬車の護衛用に伴走していたために馬車犬として知られていた。アメリカでは消防士のマスコットとしても親しまれている。なめらかな被毛をもち,子犬の頃は白い毛色であるが,成長するにつれて,白地に黒または茶の丸い斑点 (はんてん) が現れてくる。体質堅固,骨格は頑健で筋肉が発達している。頭骨は扁平,耳は高くつき丸みのある先端に向け細くなる。体高は約 48~58.5cm,体重は約 23~25kg。ディズニーのアニメーション映画『101匹わんちゃん大行進』によって注目を集めた。

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犬&猫:ペットの品種がわかる事典 「ダルメシアン」の解説

ダルメシアン【Dalmatian】

クロアチアのダルメシア地方原産の大型犬。白地に黒などの斑点模様が特徴。馬をリードして走る馬車犬であった。ディズニー映画「101匹わんちゃん」(1961年)の主人公が、この品種。生まれてすぐは全身白色であるが、生後2週間頃から徐々に斑が現れる。JKCでは、第6グループ(嗅覚ハウンド)に分類する。

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百科事典マイペディア 「ダルメシアン」の意味・わかりやすい解説

ダルメシアン

イヌの一品種。体高47〜58cm,体重20〜23kg。旧ユーゴスラビア原産の家庭犬。厳密な原産地は不明だが,名称は最も数多く存在したクロアチアのダルマティア地方に由来。短毛の白地に黒または赤褐色の斑点が散在するのが特徴。持久力があり,馬車の護衛犬としても用いられた。ディズニー映画《101匹わんちゃん大行進》で人気が急に高まった。

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