三門徒(読み)サンモント

デジタル大辞泉 「三門徒」の意味・読み・例文・類語

さん‐もんと【三門徒】

越前国福井県)に行われた真宗一派本願寺3世覚如の門弟如導と、その法門を伝えた道性・如覚の三人の法義信奉。のちに真宗十派のうち三門徒派山元派出雲路派誠照寺派となる。越前三門徒おがまずの衆。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三門徒」の意味・わかりやすい解説

三門徒
さんもんと

本願寺第3代法主覚如が越前の国に布教に来たとき,大町の如道が教えを受けて結成した浄土真宗の一派の信徒のこと。覚如の帰京後,如道は横越の道性,鯖江の如覚とともに秘事法門と称して,阿弥陀仏の本願を信じてさえいれば念仏礼拝などは不必要であるとする「三門徒おがまずの衆」という一派を結成した。3名によって結成されたので,その信徒を三門徒と称する。今日ではこの一派はその主張を捨て,本願寺と同じ安心 (あんじん) を説いている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の三門徒の言及

【専照寺】より

…福井県福井市にある真宗三門徒派の本山。山号は中野山。…

※「三門徒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android