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秘事法門 ひじぼうもん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

秘事法門
ひじぼうもん

仏教用語。秘密に伝受する法門。善鸞が父の親鸞から夜中ひそかに受けたと称する深秘の法門に発するといわれ,浄土真宗では異安心 (親鸞の説く安心とは異なるもの) の一種とする。南北朝時代大町如道が不拝秘事 (おがまずひじ) を唱え,これを秘事法門と呼んで以来,各地に流伝。

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デジタル大辞泉の解説

ひじ‐ぼうもん〔‐ボフモン〕【秘事法門】

浄土真宗異安心(いあんじん)の一。教義を秘密裏に伝えるのでいう。善鸞(ぜんらん)が父親鸞(しんらん)から夜中ひそかに法門を伝授されたと称したことに発し、のち大町如道が不拝秘事を唱えてから広まった。十劫(じっこう)秘事・土蔵(おくら)秘事・隠し念仏などがある。

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百科事典マイペディアの解説

秘事法門【ひじほうもん】

浄土真宗における異安心(いあんじん)の一種。起源は親鸞の子善鸞が,夜中ひそかに父から深秘の法門を受けたと公言して義絶されたことにある。鎌倉末期より,即身成仏や入門者に施す魔術的儀式をもち,大町如道が仏像を拝すことの無意味を説いた不拝秘事が出てから,秘事法門と呼ぶようになり,各地に隠然たる力をもった。
→関連項目隠し念仏

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世界大百科事典 第2版の解説

ひじほうもん【秘事法門】

浄土真宗の異端の一つ。秘密裏に伝受するためこの称がある。親鸞の子善鸞が東国の真宗信者に対して,親鸞から夜中ひそかに真実の教えを伝受されたと称したことに発するといわれる。南北朝時代に越前の大町如道は不拝秘事を唱えてこれを秘事法門と呼び,北陸を中心に広く普及するにいたった。これからはさらに一益(いちやく)法門,不拝義,善知識だのみなどの異義が派生した。江戸時代に入って邪宗邪義の禁圧がはげしくなると,土蔵(おくら)秘事,隠し念仏などと称して,地下潜行的な秘密結社となった。

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大辞林 第三版の解説

ひじほうもん【秘事法門】

本願寺教団から異端とされた真宗の教義。親鸞の子善鸞が父から秘密に伝授された教義とされ、南北朝期には三門徒派の信仰として盛んになった。江戸時代は弾圧されたが、民衆の間にひそかに信仰された。隠れ念仏。御蔵法門。庫裡くり法門。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

秘事法門
ひじぼうもん

浄土真宗における異端の代表的なものの一つ。古来の伝承では、親鸞(しんらん)の子善鸞(ぜんらん)が夜中ひそかに父から1人伝授されたと称して、親鸞の弟子たちの間に疑惑と分裂をおこし、親鸞から義絶されるに至った異義に拠(よ)るとされ、本願寺3世覚如(かくにょ)と交際のあった越前(えちぜん)国(福井県)大町の如道(にょどう)がこの法門を唱えたといわれている。しかし如道の著作からは、彼が秘事法門を唱えたという確証は出てこない。とくに北陸方面に盛行していたが、本願寺中興の蓮如(れんにょ)が真宗の異端としてもっとも力を注いで批判攻撃したのは、この秘事法門であった。この法門には、信心を得ればこの世で成仏(じょうぶつ)できるとする一益(いちやく)法門とか、信心を得れば成仏するのだから別に仏像などいっさい拝む必要がないとする不拝義とか、善知識(師、坊主)を頼むことによって往生(おうじょう)が決定(けつじょう)すると説く善知識頼みとか、十劫正覚(じっこうしょうがく)の昔からわれわれの往生を弥陀(みだ)が約束したという十劫秘事のほか、隠れ念仏、土蔵(おくら)秘事などがあった。[松野純孝]

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世界大百科事典内の秘事法門の言及

【異安心】より

…〈十劫安心〉〈一念覚知〉など観念系異安心に真言密教の形式をとり入れたもので,北陸を中心に広く普及した。これを秘事法門という。本願寺中興の祖蓮如は,北陸開教に当たって,如道系の異義と対決し,西国布教に際しては,仏光寺系の異義を対破しなければならなかった。…

【隠し念仏】より

…その後の実態は把握しがたいまま,近代に至っている。なお,隠し念仏と同類のものに秘事法門がある。同じく秘密保持を重んじ,真宗教義に仮託して真言密教や邪義とされる立川流などを混じ,即得往生を説く。…

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