デジタル大辞泉
「智水」の意味・読み・例文・類語
ち‐すい【×智水】
1 仏語。仏の智慧を、煩悩を洗い流す水にたとえていう語。
2 灌頂の際、阿闍梨が仏の智慧を与える意味で行者の頭へ注ぐ水。
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ち‐すい【智水】
〘名〙
① 仏語。智慧、特に
如来の智慧を、
清澄にして
煩悩(ぼんのう)の垢
(あか)を洗う水にたとえていう語。
※
万葉(8C後)一七・三九七三・
題詞「智水仁山既韞
二琳琅之光彩
一」
※愚迷発心集(1213頃)「
名利の
妄染は心の底に深けれども智水乾て洗ひ難く」
② 仏語。灌頂
(かんじょう)の時、
阿闍梨(あじゃり)が行者の頂にそそぐ瓶水
(びょうすい)。
※
平家(13C前)二「
亀井の水を五瓶の智水として」
③ (「論語‐雍也」の「智者楽水、仁者楽山」から) 智者が楽しむものである水。
※
懐風藻(751)遊吉野宮〈中臣人足〉「仁山狎鳳閣、智水啓龍楼」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報