智水(読み)チスイ

デジタル大辞泉 「智水」の意味・読み・例文・類語

ち‐すい【×智水】

仏語。仏の智慧ちえを、煩悩ぼんのうを洗い流す水にたとえていう語。
灌頂かんじょうの際、阿闍梨あじゃりが仏の智慧を与える意味行者の頭へ注ぐ水。

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精選版 日本国語大辞典 「智水」の意味・読み・例文・類語

ち‐すい【智水】

〘名〙
① 仏語。智慧、特に如来の智慧を、清澄にして煩悩(ぼんのう)の垢(あか)を洗う水にたとえていう語。
万葉(8C後)一七・三九七三・題詞「智水仁山既韞琳琅之光彩
※愚迷発心集(1213頃)「名利妄染は心の底に深けれども智水乾て洗ひ難く」
② 仏語。灌頂(かんじょう)の時、阿闍梨(あじゃり)が行者の頂にそそぐ瓶水(びょうすい)
平家(13C前)二「亀井の水を五瓶の智水として」
③ (「論語‐雍也」の「智者楽水、仁者楽山」から) 智者が楽しむものである水。
懐風藻(751)遊吉野宮〈中臣人足〉「仁山狎鳳閣、智水啓龍楼」

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「智水」の解説

ちすい【智水】

秋田米焼酎。「亀の尾造り」は原料米に酒造好適米・亀の尾を使用。原料は米、米麹。アルコール度数25%。ほかに粕取り焼酎もある。蔵元の「秋田誉酒造」は昭和19年(1944)本荘・由利地域の酒造業者が企業合同し創業清酒「秋田誉」の醸造元。所在地は由利本荘市砂子下。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報