東庄町(読み)とうのしようまち

日本歴史地名大系 「東庄町」の解説

東庄町
とうのしようまち

面積:四六・一六平方キロ

香取郡の東端に位置する。北を利根川が東流し、対岸は茨城県鹿島郡神栖かみす町・同郡波崎はさき町。西は小見川おみがわ町・山田やまだ町、南は干潟ひかた町と海上かいじよう海上うなかみ町、東は銚子市と接する。JR成田線、国道三五六号が通る。一二世紀半ば頃からみえる国衙領立花たちばな郷はのち東庄とも称され、千葉常胤の六男胤頼に始まる東氏の根本所領となった。宮本の東みやもとのとう大神は古くは玉子たまご大明神またはオウジン様と称され、中世は東庄三三郷の惣鎮守であったとされる。海との関連が深く、一二世紀初頭からという外川とかわ(現銚子市)への神幸祭で知られるが、応安七年(一三七四)の海夫注文(香取文書)には石出いしで今泉いまいずみ笹川ささがわなどの津がみえている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東庄町」の意味・わかりやすい解説

東庄〔町〕
とうのしょう

千葉県北東部,利根川南岸にある町。 1955年笹川 (ささがわ) 町と神代 (じんだい) ,橘 (たちばな) ,東城 (とうじょう) の3村が合体して成立。河岸低湿地水田下総台地上の国道 356号線沿いでは観光イチゴ園経営が盛ん。畑地では野菜の露地・施設栽培が行われ都市部へ出荷している。北西部の笹川は近世には利根川水運の河港で,商業中心地として発達北部の利根川流域は水郷筑波国定公園に属する。 JR成田線が通る。面積 46.25km2人口 1万3228(2020)。

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