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水郷筑波国定公園 すいごうつくばこくていこうえん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

水郷筑波国定公園
すいごうつくばこくていこうえん

茨城県南部から千葉県北部に広がる自然公園。面積 349.56km2。1959年水郷地方が水郷国定公園に指定され,1969年筑波県立自然公園が編入されて現名称となった。利根川霞ヶ浦を中心とした水郷地方と筑波山を中心とした丘陵地(筑波山地)からなる。水郷地方は湖水面が約 80%を占め,エンマ(水路)が縦横に走り,マコモアヤメなどが景観美を添える。筑波山南麓のアカマツ林から,中腹のモミ林,スギ林,アカガシを主とする常緑広葉樹林,さらに山頂のブナ林へと植生が変化する。その他特色のある自然林としては,加波山山頂のブナ,アカガシ,アカマツ,小田山南面のアカマツ,朝望山南面のサクラ類がある。新緑,紅葉時には多くの観光客が訪れる。山の中腹では筑波みかん,温州みかんが栽培されている。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

水郷筑波国定公園

茨城、千葉両県にまたがり、広さは約3万5千ヘクタール、利用者は年間約1700万人(04年)。霞ケ浦や利根川銚子半島鹿島神宮など水郷地帯と、筑波山や加波山などの筑波山塊を中心とする地域を含む。

(2006-11-09 朝日新聞 朝刊 茨城首都圏 1地方)

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百科事典マイペディアの解説

水郷筑波国定公園【すいごうつくばこくていこうえん】

茨城・千葉2県にまたがる国定公園。面積343.09km2。1959年水郷国定公園として指定,1969年筑波地区を追加指定,改称。利根川下流域の水郷風景と霞ヶ浦北浦の湖沼美,犬吠埼と屏風(びょうぶ)ヶ浦の海岸風景,鹿島・香取両神宮と息栖(いきす)神社,関東の名山筑波山などが含まれ,釣,狩猟,海水浴などの好適地も多い。
→関連項目麻生[町]茨城[県]牛堀[町]佐原[市]千葉[県]銚子[市]つくば[市]

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大辞林 第三版の解説

すいごうつくばこくていこうえん【水郷筑波国定公園】

千葉県と茨城県にまたがる国定公園。水郷・犬吠埼・霞ヶ浦・筑波山を含む。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔茨城県(千葉県)〕水郷筑波国定公園(すいごうつくばこくていこうえん)


茨城・千葉両県にまたがる国定公園。利根(とね)川下流の水郷地帯と犬吠埼(いぬぼうさき)・筑波山などからなる。面積3万4956ha。1959年(昭和34)に水郷国定公園が指定され、1969年には筑波山・加波(かば)山の筑波地区が追加指定され、現称となる。霞ヶ(かすみが)浦・北浦の湖水、犬吠埼・屏風ヶ(びょうぶが)浦などの海食崖(かいしょくがい)、アカマツからブナ林など多くの植生をもつ筑波山など湖沼・海岸・山岳の自然景観に恵まれる。水郷の中心地は茨城県潮来(いたこ)市で十二橋(じゅうにきょう)巡りやアヤメが名物。近くに鹿島(かしま)神宮・香取(かとり)神宮の両社がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

水郷筑波国定公園
すいごうつくばこくていこうえん

茨城県の筑波山地から霞ヶ浦(かすみがうら)、北浦、外浪逆浦(そとなさかうら)など茨城県から千葉県にかけた水郷地帯、および犬吠埼(いぬぼうさき)一帯を含む国定公園。面積349.56平方キロメートル。このうち水郷地区は66%。1959年(昭和34)に水郷地区が指定され、1965年神之池(ごうのいけ)地区を解除、1969年筑波山地域が追加された。湖沼と山岳と平原の美をあわせもつ休養観光地域である。霞ヶ浦など水郷地帯は古代には流海(ながれうみ)といわれた海の入り江であった所で塩を産したという。淡・海水魚が豊富で漁業も盛んに行われ、ワカサギ漁の帆引(ほびき)網は夏秋期の風物詩であったが、いまは北浦にすこし残っているのみである。カモなどの水鳥も多い。筑波山は固い斑糲(はんれい)岩が侵食に抵抗して残った男体山(なんたいさん)、女体山(にょたいさん)の双峰が美しく、高度差と植物相の変化もみられる。水郷の入口に相対する鹿島(かしま)・香取(かとり)の両神宮は、古代の関東鎮護の守護神として信仰が厚く、江戸時代の水運交通は沿岸に多くの河岸町(かしまち)を発達させた。筑波山は信仰の名山としても関東平野に広い信仰圏をもっている。水郷は潮来(いたこ)が中心で、釣り、カモ猟のほか、6月のアヤメ(ハナショウブ)に、土浦は霞ヶ浦の観光とヨット、浮島(うきしま)のキャンプ場、筑波山は新緑、紅葉の季節と東側の裏筑波(石岡(いしおか)市八郷(やさと))のミカン、ナシ、クリの果樹園や花卉(かき)栽培が観光の中心である。また、犬吠埼から屏風ヶ浦(びょうぶがうら)にかけては、雄大な海洋景観が展開している。JR常磐(じょうばん)線と同鹿島線によって容易に中心地へ行ける自然公園である。[櫻井明俊]

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世界大百科事典内の水郷筑波国定公園の言及

【水郷】より

…千葉県北部から茨城県南部にまたがる利根川下流の低湿地帯。利根本流,横利根川,北利根川,霞ヶ浦,外浪逆浦(そとなさかうら),北浦の沿岸に広がり,水郷筑波国定公園に指定されている。古代には香取海といわれた流海で,中世に利根川水系の堆積作用で沖之島などの川中島が形成され,近世初期の利根川の河道付け替え以後急速に陸化が進み,十六島(じゆうろくしま)などの新田開発が進展した。…

【筑波】より

…筑波山の山腹ではミカンが栽培され,八郷町と並んで商業的生産の北限をなす。筑波山一帯は水郷筑波国定公園に指定され,筑波スカイライン,ロープウェー,ケーブルカー,自然研究路などが整備されている。【千葉 立也】。…

※「水郷筑波国定公園」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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