清澄剤(読み)セイチョウザイ

デジタル大辞泉 「清澄剤」の意味・読み・例文・類語

せいちょう‐ざい【清澄剤】

液体の濁りを除去する物質懸濁液に浮遊するコロイド粒子を凝集して除去する。凝集剤と同じ働きをするが、主に飲料に用いるものをさす。石灰焼き明礬などが知られる。透明化剤

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化学辞典 第2版 「清澄剤」の解説

清澄剤
セイチョウザイ
clarifier

濁った水,すなわち広い意味でのコロイド分散系(懸濁液および乳濁液)の浮遊粒子を凝集させて除去するのに用いられる化学薬品をいう.分散粒子の種類によって,用いられる物質は異なる.従来,工業的には石灰,焼きセッコウ焼きミョウバン,硫酸バンドなどが用いられたが,最近は高分子電解質が凝集剤として用いられるようになった.これは高分子吸着による架橋作用によって,浮遊粒子を連結させて粒子の沈殿を早めるものである.[別用語参照]高分子凝集剤

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「清澄剤」の意味・わかりやすい解説

清澄剤
せいちょうざい
clarifying agent

透明化剤またはクラリファイヤともいう。懸濁液中の浮遊物やコロイド粒子を除去し,液体を清澄にする物質。焼ミョウバン,漂白土,石灰などがその例。

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栄養・生化学辞典 「清澄剤」の解説

清澄剤

 コロイド状に分散した濁り物質を凝集させて沈殿させる物質.

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