日本大百科全書(ニッポニカ) 「アキーモフ」の意味・わかりやすい解説 アキーモフあきーもふНиколай Павлович Акимов/Nikolay Pavlovich Akimov(1901―1968) ソ連の演出家、舞台美術家。1922年から舞台美術家として、1929年からは演出家としてもデビューし、先鋭な時代感覚、新しい表現手段の実験的な追究で注目される。1932年演出の『ハムレット』はとっぴな戯画的解釈で有名。風刺喜劇を数多く手がけ、1935年からレニングラード(サンクト・ペテルブルグ)の喜劇劇場の主任演出家として活躍し、シュワルツの戯曲を初演した功績は大きい。1960年からレニングラード演劇大学教授として後進を育成した。[中本信幸] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アキーモフ」の意味・わかりやすい解説 アキーモフAkimov, Nikolai Pavlovich [生]1901.4.16. ハリコフ[没]1968.6.9. モスクワソ連の舞台装置家,演出家。装置家としては『装甲列車』 (1927) ,『恐怖』 (31) ,『十二夜』 (38) が代表作。ワフタンゴフ劇場で演出した『ハムレット』 (32) では,幽霊はハムレットのでっちあげで,オフィーリアは狂気ではなく泥酔して溺死したのだという解釈をして,論争を巻起した。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報