泥酔(読み)デイスイ

デジタル大辞泉 「泥酔」の意味・読み・例文・類語

でい‐すい【泥酔】

[名](スル)《「泥」は、水がないとどろのようになるという虫の名》正体をなくすほど、ひどく酔うこと。「泥酔するまで飲む」「泥酔状態」
[類語]酩酊大酔大酒酔う酔っ払う出来上がる沈酔する乱酔する飲まれるとらになる酒気を帯びる微醺びくんを帯びる酔い潰れるぐでんぐでんべろべろべろんべろんへべれけれろれろ悪酔い酔態酒乱酔眼酔眼朦朧もうろうさか焼けほろ酔い生酔い微酔酔狂酔歩呂律ろれつが回らない千鳥足目が据わるメートルを上げる宿酔二日酔い酔いどれ酔っ払い大虎おおとら

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精選版 日本国語大辞典 「泥酔」の意味・読み・例文・類語

でい‐すい【泥酔】

  1. 〘 名詞 〙 正体をなくすほどひどく酒に酔うこと。「泥」は虫の名で、「異物志」に「南海虫無骨、名曰泥、在水則活、失水則酔如一堆泥」とあり、この虫は水がないと酔って泥土のごとくになるといわれるところからいう。〔伊呂波字類抄鎌倉)〕
    1. [初出の実例]「泥酔した水夫も女郎も」(出典:あめりか物語(1908)〈永井荷風〉夜半の酒場)
    2. [その他の文献]〔元稹‐劉二十八以文石枕見贈詩〕

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普及版 字通 「泥酔」の読み・字形・画数・意味

【泥酔】でいすい

大酔。宋・陸游〔自ら詠ず〕詩 泥して醒むること常に少なく 眠りを貪りてきること獨り遲し 閉門、誰(たれ)か共に處(を)る 枕す、樂天の詩

字通「泥」の項目を見る

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「泥酔」の意味・わかりやすい解説

泥酔
でいすい

正体がなくなるほど深く酒に酔うことで、アルコール血中濃度は200ミリグラム%以上である。「泥」は南海にいる虫といわれ、水があると生き生きとしているが、水がなくなるとたちまち酔って泥土のようになり、正体を失ってしまうとされるところから、ひどく酒に酔った人をこれに例える。もっとも、異説もあり、泥がぐにゃぐにゃで正体がわからないところから、泥酔者の正体のなさをこれに例えたのだとする説もある。

[宇田敏彦]

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世界大百科事典(旧版)内の泥酔の言及

【酩酊】より

…立っていられなくなり,運動麻痺や言語の障害が現れる。(4)第4度酩酊 泥酔。血中アルコール濃度3.5~4.5mg/ml。…

※「泥酔」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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