アジる(読み)アジル

デジタル大辞泉 「アジる」の意味・読み・例文・類語

アジ・る

[動ラ五]《「アジテーション」の略「アジ」の動詞化》扇動する。「ストライキに向けて労働者を―・る」
[類語]煽るけしかけるたきつける煽り立てる吹っかける挑発する扇動する火を付ける火に油を注ぐ知恵を付ける入れ知恵差し金

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「アジる」の意味・読み・例文・類語

アジ・る

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙 ( 「アジテーション」を略した「アジ」を動詞化した語 ) 感情に訴えるような言葉を用いて、行動をすすめ、そそのかす。扇動する。また、元気づける。
    1. [初出の実例]「アジる〈略〉『奴元気がない、一つアジってやれ』等と用ひる」(出典:モダン用語辞典(1930)〈喜多壮一郎〉)

アジるの語誌

昭和六年(一九三一)九月一日付「大阪朝日新聞」流行語欄に「アジる」があり、「元気づける」「おだてる」の意味に広げて使うこともあると記されている。本来、労働運動用語として大正中期の「サボタージュ」「サボ」と並んで昭和初期によく使われた語。

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