火に油を注ぐ(読み)ヒニアブラヲソソグ

デジタル大辞泉 「火に油を注ぐ」の意味・読み・例文・類語

あぶらそそ・ぐ

勢いの盛んなものにさらに勢いを加えるようなことをするたとえ。たきぎに油を添える。「あまり問題をつつくと―・ぐ結果になる」
[類語]煽るけしかけるたきつける煽り立てるアジる吹っかける挑発する扇動する火を付ける知恵を付ける入れ知恵差し金

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精選版 日本国語大辞典 「火に油を注ぐ」の意味・読み・例文・類語

ひ【火】 に 油(あぶら)を注(そそ)

  1. 勢いのあるものにさらに勢いを与えるようなことをする。状況をさらに悪化させる。
    1. [初出の実例]「火に油注ぐ者の火傷は我等の微力に救ふこと出来ませぬ」(出典:火の柱(1904)〈木下尚江〉二三)

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ことわざを知る辞典 「火に油を注ぐ」の解説

火に油を注ぐ

ただでさえ危ないものに勢いをつけ、事態を悪化させることのたとえ。また、激しい憎悪や恋情をあおることのたとえ。

[使用例] 「君を好きだといってしまったほうがいいかな」「そんなことをしたら、大変よ。火に油を注ぐようなもの」[平岩弓枝*女の気持|1974]

[解説] 古くは「燃ゆる火に油を注ぐ」で、「油」も多く「薪」とされました。

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