煽り立てる（読み）アオリタテル

デジタル大辞泉

あおり‐た・てる〔あふり‐〕【^×煽り立てる】

［動タ下一］［文］あふりた・つ［タ下二］
１ 風が物をひどく揺り動かす。「木戸が強風に―・てられる」
２ 盛んにあおる。扇動する。「功名心を―・てる」
[類語]煽る・けしかける・たきつける・アジる・吹っかける・挑発する・扇動する・火を付ける・火に油を注ぐ・知恵を付ける・入れ知恵・差し金

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

あおり‐た・てるあふり‥【煽立】

1. 〘 他動詞 タ行下一段活用 〙
   [ 文語形 ]あふりた・つ 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙
2. ① 風などの勢いで、物を激しく動かす。
   1. [初出の実例]「ほとり近き兵士(つわもの)等は、ひらく扉にあふり立(タテ)られ」(出典：読本・椿説弓張月（1807‐11）拾遺)
3. ② はたから、盛んにそそのかす。ある感情を盛んにさせる。扇動する。
   1. [初出の実例]「臆病神にあをりたてられて、太刀長刀をすてて迯ければ」(出典：御伽草子・鴉鷺合戦物語（続類従所収）（室町中）)

出典　精選版 日本国語大辞典