デジタル大辞泉 「嗾ける」の意味・読み・例文・類語 けし‐か・ける【×嗾ける】 [動カ下一][文]けしか・く[カ下二]《「けしけし」と声をかけるの意》1 勢いづけて相手を攻撃させる。「犬を―・ける」2 相手をおだてあげて自分の思うとおりのことをさせる。そそのかす。「幹事をやれと―・ける」[類語]たきつける・あおる・そそのかす・煽り立てる・アジる・吹っかける・挑発する・扇動する・火を付ける・火に油を注ぐ・知恵を付ける・入れ知恵・差し金・仕向ける・おだてる・駆り立てる・教唆・指嗾 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「嗾ける」の意味・読み・例文・類語 けし‐か・ける【嗾】 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙 [ 文語形 ]けしか・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙① 犬などに声をかけて勢いづけさせ、相手に向かわせる。[初出の実例]「犬ばうづにななつく、山ぶしのかたへけしかくる」(出典:虎明本狂言・犬山伏(室町末‐近世初))「犬をけしかけ、大屋根にとまる鳶烏に礫を打ち」(出典:浮世草子・傾城禁短気(1711)二)② 相手をおだてたり、そそのかしたりして、自分につごうのいいように行動させる。扇動する。[初出の実例]「犬蓼やけしかけられてもむ気瓜(きうり)」(出典:俳諧・世話尽(1656)発句帖)「飛んでもないことをけしかけるものがあるとしたら、それこそ、取りも直さず日本帝国を売るものだ」(出典:蟹工船(1929)〈小林多喜二〉一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例