アスプルンド(読み)あすぷるんど(英語表記)Erik Gunnar Asplund

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アスプルンド」の意味・わかりやすい解説

アスプルンド
あすぷるんど
Erik Gunnar Asplund
(1885―1940)

スウェーデン建築家ストックホルム王立学院で建築を学ぶ。1913年から1914年にかけてのギリシアイタリア旅行から鮮烈な印象を受け、生涯作品古典建築の影をとどめることになった。初期の作品ではストックホルム市立図書館(1924~1927)が知られる。1930年のストックホルム博覧会で鉄とガラスを有効に使用して近代建築家の名のりをあげたが、1940年に完成したストックホルム火葬場では、その端正なたたずまいにおいてふたたび古典に立ち返った。

[高見堅志郎]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アスプルンド」の意味・わかりやすい解説

アスプルンド
Asplund, Erik Gunnar

[生]1885.9.22. ストックホルム
[没]1940.10.20. ストックホルム
スウェーデンの近代建築家。新古典主義系統をひくストックホルム市立図書館 (1920~28) と,ストックホルム博覧会の展示館 (30) で,スカンジナビアで初めて近代建築様式を確立し,エーテボリ市庁舎 (34~37) ,ストックホルムの「森の火葬場」 (35~40) で,国際的名声を獲得した。

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