アズナブール(読み)あずなぶーる(英語表記)Charles Aznavour

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アズナブール」の意味・わかりやすい解説

アズナブール
あずなぶーる
Charles Aznavour
(1924―2018)

フランスのシャンソン歌手、作詞・作曲家、俳優トルコから移民したアルメニア人の子としてパリに生まれる。7歳のとき子役芝居に初出演し、12歳で映画にもデビュー。1941年に作曲家のピエール・ロッシュPierre Roche(1919―2001)と知り合っていくつかのシャンソンを共作、1944年から1950年まで「ロッシュとアズナブール」というデュエットを組んで活躍した。1952年にソロ歌手としてのスタートを切り、独特の声とジャズの感覚を取り入れた唱法で新境地を開いて、1957年ごろ最高の人気を獲得。「今日のシャンソンの父」といわれる。映画俳優としても頭角を現し、個性的な演技で国際的に活躍した。1968年(昭和43)初来日。代表的なヒット曲に『ラ・マンマ』『帰り来ぬ青春』などがある。

[永田文夫 2018年10月19日]

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