沈滞(読み)チンタイ

デジタル大辞泉 「沈滞」の意味・読み・例文・類語

ちん‐たい【沈滞】

[名](スル)
いつまでも一つ所にとどこおっていること。
活気がなく、進歩発展の動きがみられないこと。意気が上がらずに停滞していること。「景気沈滞している」「沈滞ムードが漂う」
[類語]とどこおるぐずつく淀むもたつく支える手間取る渋滞停滞凝滞結滞延滞遅滞停頓

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「沈滞」の意味・読み・例文・類語

ちん‐たい【沈滞】

  1. 〘 名詞 〙
  2. いつまでも一つ所にとどこおっていること。〔塵芥(1510‐50頃)〕
    1. [初出の実例]「沈滞の濁水を突如として打つ時は」(出典:珊瑚集(1913)〈永井荷風訳〉池)
    2. [その他の文献]〔国語‐周語下〕
  3. 活気がなく、進歩、発展する動きが見られないこと。意気が上がらないこと。
    1. [初出の実例]「桜の匂ひ衰へて 皮相の風の吹きすさび 清き流を汚しつつ 沈滞ここに幾春秋」(出典:一高寮歌・アムール川の流血や(1901)〈塩田環〉)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐袁安伝〕
  4. 長く下位にあって昇進しないこと。
    1. [初出の実例]「橘才子重見寄、初二篇歎余之沈滞、後一章褒余之詩章」(出典扶桑集(995‐999頃)七)
    2. [その他の文献]〔論衡‐状留〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「沈滞」の読み・字形・画数・意味

【沈滞】ちんたい

留滞する。〔後漢書儒林、尹敏伝〕(尹(ゐん)、図讖(としん)を校し)、其の闕に因りて之れをして曰く、君に口無し(尹の字)、の輔と爲らんと。~深く之れを非とし、(つひ)に罪せずと雖も、而れども亦た此れを以て沈滯す。

字通「沈」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android