アメリカーナ百科事典(読み)アメリカーナヒャッカジテン(英語表記)Encyclopedia Americana

デジタル大辞泉 「アメリカーナ百科事典」の意味・読み・例文・類語

アメリカーナひゃっかじてん〔‐ヒヤククワジテン〕【アメリカーナ百科事典】

《原題Encyclopedia Americana米国百科事典。1829~1833年、フランシスリーバーが、ブロックハウス百科事典の7版をもと編集。以降、改訂版刊行されている。アメリカ大百科事典

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「アメリカーナ百科事典」の意味・読み・例文・類語

アメリカーナ‐ひゃっかじてん‥ヒャククヮジテン【アメリカーナ百科事典】

  1. ( Encyclopedia Americana ) アメリカの百科事典。一八二九~三三年、フランシス=リーバーがドイツの「ブロックハウス百科事典」を基に編集。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アメリカーナ百科事典」の意味・わかりやすい解説

アメリカーナ百科事典
あめりかーなひゃっかじてん
Encyclopedia Americana

アメリカに育ったアメリカ的百科事典の代表。ドイツ系政治学者リーバーFrancis Lieber(1800―1872)がドイツの『ブロックハウス百科事典』Die Brockhaus Enzyklopädie7版を基に、アメリカの事項を加えて16巻として、1829~1833年に出版。のち1918~1920年版を30巻に拡大、1923年には編集と発行にアメリカ的合理性を発揮した。すなわち、従来十数年ごとに全体を新執筆原稿で埋めたため、巨額の投資を行い、10年で回収したが、科学技術の先端技術は変化するものの、歴史、芸術文学宗教などは変化しないということから、毎年必要に応じた改訂だけで、いつも新鮮な知識を売り込み、投資も少額ですむこと、旧版所有者には改訂の年鑑を売り込むことなど、経営と編集の改革成績をあげた。また数字や綴字(つづりじ)の徹底的校訂で信用され、大事典と認められた。1943年、大項目に小項目を多く加え、6万項目とした。また、増ページしても巻数は変更しない。

 この事典の特色は、(1)アメリカ諸州の事情を詳細に記述した、(2)現存の有名人・有力者の伝記を多くした、(3)国際的大国、大都市に力を入れた、(4)オペラ、文学、名句に力を入れた、(5)科学技術の最新情報を入れた、(6)アメリカ向けの実用性を図った、などである。第二次世界大戦後アメリカーナ百科事典社は買収され、グロリア・インターナショナルになった。

[彌吉光長]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アメリカーナ百科事典」の意味・わかりやすい解説

アメリカーナ百科事典
アメリカーナひゃっかじてん
The Encyclopedia Americana

アメリカ合衆国で出版されている総合百科事典。コネティカット州ダンベリーの出版社グロリアが刊行。英語の百科事典としては世界第2の規模で,アメリカ初の複数巻からなる大型百科事典として 1829~33年に初版が刊行された。以後 1911年 (全 20巻) ,1918~20年 (全 30巻) と版を重ね,その後も継続的に改訂されている。掲載範囲は国内外を問わず,なかでもアメリカとカナダの地理・歴史に関する記述の詳しさで知られる。人物記事や科学技術関連項目にも強い。おもな記事はすべて署名入りで,当該分野を代表する学者の寄稿記事も多い。改訂は1巻ずつ行なわれるため,一部の巻は必然的に内容が古くなる。全面改訂および改版が最後に行なわれたのは 1918~20年で,その後の改訂版はこの版を基礎としている。ただし,アルファベット順の索引 (第 30巻) は再版ごとに更新されている。長文記事には目次があり,関連データは囲み記事として掲載されている。特集として,膨大な用語集,主要な文学・美術・音楽作品の批評,紀元後の世界 (特に欧米) の歴史と文化を世紀別にまとめた独立記事などがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「アメリカーナ百科事典」の意味・わかりやすい解説

アメリカーナ百科事典【アメリカーナひゃっかじてん】

米国の代表的百科事典で小項目式。1829年―1833年に全13巻の初版刊行。1918年―1920年に現在の索引を含めた全30巻の版が完成。1923年《アメリカーナ年鑑》の刊行を開始。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のアメリカーナ百科事典の言及

【百科事典】より

…1978年から,さらに規模の大きい《ブルガリア百科事典Enciklopedija “Bǎlgarija”》が刊行されている。
【北米】

[アメリカ]
《アメリカーナ百科事典The Encyclopedia Americana》《ブリタニカ》と並ぶアメリカの代表的百科事典。初版(1829‐33)は《ブロックハウス》第7版をベースにしたものであったが,20世紀に入って抜本的に改訂され,1918‐20年に30巻となり,36年以降毎年度版を刊行。…

※「アメリカーナ百科事典」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android