アララク(英語表記)Alalakh

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アララク」の意味・わかりやすい解説

アララク
Alalakh

北部シリアのアンチオキアとアレッポの中間,オロンテス川流域にあった古代都市。現トルコのテルアッチャナ。 1936~49年 C.ウーリーにより調査された。前4千年紀から居住の跡がみられるが,最も繁栄したのは,バビロンハンムラビと同時代のヤリム=リム (在位前 1780頃~50頃) の頃で城壁に囲まれた彼の王宮は,マリのジムリ=リム (在位前 1779頃~61頃) の宮殿に劣らぬりっぱな造りである。その後,ヒッタイトのシュッピルリュウマシュ1世 (在位前 1375頃~35頃) に征服されたが,商業都市として海港アル・ミナをもち繁栄を続け,前 1194年頃「海の民」の侵入により滅亡した。

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