精選版 日本国語大辞典 「アルカリ中毒」の意味・読み・例文・類語 アルカリ‐ちゅうどく【アルカリ中毒】 〘 名詞 〙 =アルカローシス 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
家庭医学館 「アルカリ中毒」の解説 あるかりちゅうどく【アルカリ中毒 Alkali Poisoning】 [どんな病気か] 家庭で身近にあるアルカリは、食品や菓子類の乾燥剤として使われている生石灰(せいせっかい)、トイレや換気扇の洗浄剤に含まれる水酸化ナトリウムなどで、これらによる中毒事故がおこります。 そのほかのアルカリの中毒事故は、たいていは職場でおこります。 ●飲んだとき 食道がやけどし、1~2日たつとそこが壊死(えし)におちいり、3週間もすると狭窄(きょうさく)がおこってきます。 治療 ぜったいに吐(は)かせてはいけません。吐かせると食道、のどが2度アルカリにさらされることになります。 牛乳は、アルカリを薄めるだけでなく、中和する作用があります、コップ2~3杯の牛乳を飲ませます。 固形のアルカリの場合は、卵白(らんぱく)を飲ませるのが最適です。卵白がアルカリを包み、のどや食道から取り除いてくれます。 手元に牛乳や卵白がなければ、水を飲ませます。 この手当を1秒でも早く始めることが必要です。 医師は食道鏡で食道を見て、狭窄を防ぐために、やけどをしている部位にブジー(棒状の器具)を留置します。 ●目に入ったとき 当初は、痛みが軽く、一見なんでもなさそうでも、あとで角膜(かくまく)の混濁(こんだく)・新生血管や潰瘍(かいよう)の発生・穿孔(せんこう)などがおこりやすいものです。 治療 1秒でも早く、水で目を洗います。30分くらい洗い、その後、眼科を受診します。 出典 小学館家庭医学館について 情報