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電波干渉計 デンパカンショウケイ

デジタル大辞泉の解説

でんぱ‐かんしょうけい〔‐カンセフケイ〕【電波干渉計】

二つまたはそれ以上のアンテナを配置し、受信した同一天体電波を互いに干渉させることによって高い分解能を得る電波望遠鏡

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百科事典マイペディアの解説

電波干渉計【でんぱかんしょうけい】

電波望遠鏡

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世界大百科事典 第2版の解説

でんぱかんしょうけい【電波干渉計 radio interferometer】

ある規則に従って配列した複数個のアンテナで天体の電波を受け,それぞれのアンテナ出力を互いに干渉させることによって,電波源の位置,形状を測定する電波望遠鏡の一種。 天体の電波観測に干渉計を用いる理由は,分解能(解像力)をよくするためである。電波は光に比べると波長が103~108倍長いので,単独のアンテナでは十分よい分解能を得ることはできない。アンテナの口径をD,波長をλとすると,分解能はλ/D(rad)である。

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大辞林 第三版の解説

でんぱかんしょうけい【電波干渉計】

二つまたはそれ以上の電波望遠鏡を距離を隔てて置き、それぞれで受けた電波の干渉によって、単一の電波望遠鏡では得られない解像力を得て、電波源の微細な強度分布などを調べる装置。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

電波干渉計
でんぱかんしょうけい
radio interferometer

電波望遠鏡の一種。小型の電波望遠鏡(アンテナ)を複数組み合わせて、単一のアンテナでは実現不可能な巨大な電波望遠鏡と等価な解像力を得る装置。基本となるのは、2台のアンテナを使った二素子電波干渉計である。光の干渉と同じ原理で、それぞれのアンテナで受信した天体からの電波を重ね合わせると、天体の方向により強め合ったり、弱め合ったりする。この結果、地球上の干渉計からは地球の自転による天体の方向の変化に伴い、規律正しい正弦波状の信号、つまり電波の干渉縞(じま)がでる。この干渉縞の振幅と位相には、天体の位置、明るさの分布についての情報が含まれている。
 原理的には、わずか2台のアンテナでも、アンテナ間隔(基線長)と方向をいろいろ変えて観測し、蓄積された干渉縞のデータをフーリエ変換という数学的な処理を行うことにより、天体の二次元電波写真が得られる。これが、「開口合成法」の原理である。通常は、より効率的に電波写真を得るため、複数のアンテナを組み合わせ、しかも地球の自転による基線の変化を利用する。一般に望遠鏡の解像力は、波長に対する口径の比で決まる。したがって、口径10センチメートルの光学望遠鏡と同じ解像力を得るには、波長1センチメートルの電波では2キロメートルもの口径が必要となる。このため、電波天文学では古くから干渉計の技術が使われてきた。
 国立天文台野辺山(のべやま)宇宙電波観測所にあるミリ波干渉計は、口径10メートルのアンテナ6台を組み合わせ、最大600メートルの電波望遠鏡に匹敵する解像力を有する。アメリカのニュー・メキシコ州にある超大型電波干渉計VLA(Very Large Array)は、口径25メートルのアンテナを27台組み合わせたもので、電波干渉計としては世界最大規模。電波干渉計の基線長を数千キロメートル以上に伸ばしたものが超長基線電波干渉計(VLBI)である。[石黒正人]

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