アンドリア(読み)あんどりあ(英語表記)Andria

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンドリア」の意味・わかりやすい解説

アンドリア
Andria

イタリア南東部,プーリア州バリ県の都市。バリの西北西約 50km,ムルジェ山地の斜面に位置する。歴史上に最初に現れるのは 11世紀ノルマン人の侵入のときであるが,前1世紀のギリシアの地理学者ストラボンがネチウムと呼んだ都市ともいわれる。市内にはローマ時代の遺跡や再建された 10世紀の聖堂のほか,ゴシック様式の聖ドメニコ修道院がある。ブドウ,オリーブ,アーモンド栽培が盛ん。ワイン醸造,繊維工業なども行われる。人口8万 2556 (1991推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アンドリア」の意味・わかりやすい解説

アンドリア
あんどりあ
Andria

イタリア南部、プーリア州バリ県の都市。人口9万1999(2001国勢調査速報値)。この地方の農産物ぶどう酒オリーブ油、アーモンド、穀物など)の集散地である。ビザンティン時代に宗教上の要地として発展した。その後、神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世の南イタリアでの拠点の一つとなる。ロマネスク式大聖堂(12世紀)、サン・ドメニコ教会(14世紀)、サンタゴスティーノ教会など、美術的に興味深い教会がみられる。

[堺 憲一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android