ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンドルーズ」の意味・わかりやすい解説
アンドルーズ
Andrews, Dame Julie
イギリスの映画・舞台・ミュージカル女優。本名 Julia Elizabeth Wells。透きとおるように美しい 4オクターブの歌声と演技力によりミュージカルスターとなった。ピアニストの母と歌手の義父が出演していたミュージックホールのショーに加わり 10歳のときから人前で歌い始めた。1947年ロンドンでソロ歌手としてデビュー。1954年ブロードウェーで初舞台を踏んだ。1956年ミュージカルの名作『マイ・フェア・レディ』My Fair Ladyの主役イライザを演じて高く評価された。1964年に映画化された際はイライザ役を逃したが,同じ年にウォルト・ディズニー制作の『メリー・ポピンズ』Mary Poppinsで映画デビューを果たし,アカデミー賞主演女優賞に輝いた。『サウンド・オブ・ミュージック』The Sound of Music(1965)では家庭教師マリアを演じてアカデミー賞主演女優賞候補になった。伝統的なミュージカル映画の人気が衰退した 1960年代後半以降は幅広い役柄に挑戦し,1970年に結婚した夫ブレーク・エドワーズ監督のコメディ『テン』10(1979)で助演女優として再び脚光を浴びた。エドワーズ監督作品『ビクター/ビクトリア』Victor/Victoria(1982)では再びアカデミー賞主演女優賞にノミネートされている。2000年デイムの称号を授与された。
アンドルーズ
Andrews, Frank Maxwell
[没]1943.5.3. アイスランド
アメリカ合衆国の陸軍軍人。 1906年陸軍士官学校卒業。 1917年新設された陸軍航空隊に配属され,第1次世界大戦末には陸軍中佐に昇進。 1935年航空司令部が新設され司令官となる。戦争における爆撃の重要性を主張し,ボーイングB-17をはじめとする長距離爆撃機の開発から,戦略爆撃の進歩に貢献。 1941年陸軍中将,1943年ドワイト・アイゼンハワー将軍の後任として在欧アメリカ軍総司令官に就任。飛行機事故で死亡。
アンドルーズ
Andrews, Charles McLean
[没]1943.9.9. ニューヘーブン
アメリカの歴史家,教育者。ブリンマー,ジョンズ・ホプキンズ,エール各大学の教授を歴任。アメリカの植民地時代の歴史,制度に関する権威として知られ,「帝国学派」の代表的歴史家。主著"The Colonial Background of the American Revolution" (1924,31) ,"The Colonial Period of American History" (全4巻,34~38) 。
アンドルーズ
Andrewes, Lancelot
[没]1626.9.25. ロンドン
イギリスの神学者,ウィンチェスターの主教。イギリス国教会の神学の確立に貢献した。博学で 15ヵ国語を駆使したという。『欽定英訳聖書』 (1611) 翻訳グループの長として活躍,モーセの五書,歴史書を担当した。『説教集』の文体は T.S.エリオットによって高く評価された。
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