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戦略爆撃 せんりゃくばくげきstrategic bombing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

戦略爆撃
せんりゃくばくげき
strategic bombing

敵国の生産施設,交通,一般市民などに対して大量爆撃を加え,戦力と国民の戦意を破砕して屈服をはかること。戦術爆撃に対するもの。世界最初の戦略爆撃は第1次世界大戦中,1915年イギリス本土に対してドイツ海軍のツェッペリン飛行船によって行われた。本格的に,大規模に行われたのは第2次世界大戦からで,日本は空襲によって約 25万 6000人が死亡,221万戸の家屋が全焼全壊し,約 920万人が罹災した (内務省防空総本部統計,沖縄県を除く) が,大部分が戦略爆撃によった。第2次世界大戦中,アメリカをはじめとする連合国では,戦略爆撃によって敵国の抗戦能力を破壊できるというのが定説になっていたが,ドイツのように戦略爆撃下で生産性を高めた例もあり,核を用いて爆撃しないかぎり,戦略爆撃だけで敵国を屈服させることはできないというのが,今日では定説となっている。

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デジタル大辞泉の解説

せんりゃく‐ばくげき【戦略爆撃】

戦略に基づいて行う爆撃。直接敵軍を爆撃するのではなく、産業設備の破壊、都市爆撃や交通遮断などを実施する。

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百科事典マイペディアの解説

戦略爆撃【せんりゃくばくげき】

直接の軍事目標のみでなく,敵国の戦争遂行能力そのものを破壊し,その戦争意思を屈服させる目的をもって行う爆撃。その目標は,戦略資源の生産地,主要工業地帯,交通施設,政治・軍事の中枢地域など多岐にわたる。
→関連項目爆撃爆撃機

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大辞林 第三版の解説

せんりゃくばくげき【戦略爆撃】

相手の戦争継続能力を奪うための爆撃。主要軍事施設・生産施設・物資貯蔵所・交通網や政治・軍事の中枢などに対する爆撃。

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世界大百科事典内の戦略爆撃の言及

【ドゥエ】より

…イタリアの陸軍少将で熱烈な戦略爆撃論者。イタリアのカゼルタに生まれる。…

【爆撃】より

…この爆撃機は第一線はるか後方の敵補給拠点,軍需工業施設あるいは敵の戦意を破砕するため主要都市を攻撃することができた。このような目標の攻撃を戦(政)略爆撃という。第1次世界大戦末期にはロンドン,パリ,ベルリン等の大都市が戦略爆撃をうけ,大きな被害を出した。…

※「戦略爆撃」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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