アンベルク(その他表記)Amberg

デジタル大辞泉 「アンベルク」の意味・読み・例文・類語

アンベルク(Amberg)

ドイツ中南部、バイエルン州都市ドナウ川の支流フィルス川沿いに位置する。中世より交易製鉄によって栄え、19世紀までオーバーファルツ地方の中心地だった。城壁に囲まれた旧市街には運河が流れ、ゴシック様式の市庁舎や教会をはじめ、歴史的建造物が多く残っている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンベルク」の意味・わかりやすい解説

アンベルク
Amberg

ドイツ南東部,バイエルン州の都市。ニュルンベルクの東約 60kmに位置する。 11世紀初頭にはすでに鉄やスズなどの取引で発達,13世紀中頃に都市権を得た。ニュルンベルクとプラハを結ぶ通商路上にあり,1621年まではオーバーファルツ地方の領主の居城地,以後も 1810年までは同地方の首都であった。旧市街を囲む厚い城壁や城門が当時の繁栄を偲ばせる。 19世紀に一時衰えたが,同世紀末から製鉄を中核とする重工業都市として発展を始めた。現在は鉄鋼関係のほか,機械,陶磁器煉瓦,ガラス,ビール醸造などの諸工業がある。人口4万 3111 (1991推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アンベルク」の意味・わかりやすい解説

アンベルク
あんべるく
Amberg

ドイツ南東部、バイエルン州オーバーファルツ県にある都市で、元県庁所在地。人口4万1300(2000)。ドナウ川の支流フィルス川の両岸にまたがって立地する。鉄鋼、機械、ガラス、陶器などの工業が盛ん。11世紀以降、ニュルンベルクとプラハを結ぶ陸路とドナウ川を利用した交易で栄え、13世紀には「鉄の町」として有名になった。その後、鉄鉱採掘が不振となり衰退したが、19世紀末から溶鉱炉や発電所が建設され、工業の復興が図られている。ゴシック様式の建造物や市の外壁など、中世のおもかげを残す観光地でもある。

[石井英也]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android